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アイヌ伝統の植物栽培 新ひだか・チセ隣接地、秋に収穫

2013-07-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (07/04 16:00)
 【新ひだか】町静内真歌にある道アイヌ協会新ひだか支部のチセ(アイヌ民族の伝統家屋)の隣接地に畑が整備され、アイヌ民族が古くから食料や薬として活用してきた植物の試験栽培が始まった。八列トウキビやヒエなどの苗や種子6種類を植栽。一部の作物は秋に収穫、アイヌの伝統行事などに使う。
 アイヌ民族伝統の食材などの栽培は、アイヌ文化の伝承と理解を目的に、アイヌの伝統的生活空間の再生を目指す町の「しずないイオル構想」の一つ。アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)から事業を受託した町が4月から畑を整備し、現在は同支部が管理している。
 畑は約2千平方メートル。同支部会員らが八列トウキビ、ヒエ、センキュウ、オオウバユリ、モチイナキビ、アハ(ヤブマメ)を6月10日から順次植栽した。苗や種子は、会員らが個別に育てていたものや、町内に自生していた個体を集めて植えた。
 現在、同支部会員5人が定期的に水やりや雑草取りなどをして管理し、2日には追肥も行った。管理責任者の大関美栄子副支部長(64)は「どの作物も、子供のころに親が育てているのを見ていた。生育は順調です」と話す。
 八列トウキビやヒエなどの作物は秋に収穫し、伝統行事などで使う予定で、薬草のセンキュウなどは来年以降の収穫となる見通し。来春にはギョウジャニンニクも植栽する。同支部によると、収量などをみながら畑の拡大を検討していくという。(清水泰斗)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/477548.html
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