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釧路湿原周辺「塩漬け」土地が争奪戦に 発電用地増、パネル一色に

2023-06-03 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/6/2 15:00(最終更新 6/2 15:00) 有料記事 1465文字

釧路湿原の国立公園指定エリア外の湿原を埋め尽くす太陽光発電。後方は雌阿寒岳=釧路町別保原野の高台で2023年1月27日午後0時56分、本間浩昭撮影
 北海道・釧路湿原国立公園の東南端に近い釧路町別保原野の高台から北方を見下ろすと、一帯が深緑色のパネルで埋まり、これぞ「メガソーラーの海」と言うべき景観に遭遇する。(第2回/全6回)
 210ヘクタールを超える広大な原野に、国内最大クラスの蓄電池併設型のメガソーラーができたのは2020年。発電量約92・2メガワットの大規模太陽光発電施設だ。年間発電量は、一般家庭2万1300世帯分に相当する約1・05億キロワットとされる。
 釧路湿原道路をまたいだ北側でも17年、17・9メガワットのメガソーラーが稼働を開始した。こちらは、自然公園法による届け出だけで開発可能な国立公園の「普通地域」。当時は東日本大震災による東京電力福島第1原発事故後で、再生可能エネルギーが注目され、太陽光発電は好意的に受け止められていた。
 だが、釧路湿原の東側の入り口に二つのメガソーラーが並ぶ光景が、悠久の大自然を体感しに湿原を訪れた観光客の不評を買っていることは間違いない。
 釧路湿原国立公園とその周辺は1960~80年代、資産価値の乏しい原野や山林を不当に高い値段で売りつける「原野商法」の舞台だった。「もうすぐ値上がりする」「釧路はこれから40万都市に発展する」などの巧みな言葉で1坪50円もしない原野が60~300坪単位で切り売りされた。中には「土地の権利証はあるけれど、見に行ったこともない」という人さえいる。
 活用の見込みのないそうした「塩漬け」の土地がいま、太陽光発電を進める業者がのどから手が出るほど欲しい土地として「草刈り場」になっている。
・・・・・・
【本間浩昭】
https://mainichi.jp/articles/20230531/k00/00m/040/249000c
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