goo blog サービス終了のお知らせ 

先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

<星旅星めぐり>かんむり座の「カムイ」と「チュラ」 日本由来の名前がついた星

2023-05-20 | アイヌ民族関連
佐賀新聞2023/05/19 12:00

「カムイ」と「チュラ」
 夜空に輝く多くの星には固有の名前があります。例えば、おとめ座の1等星には「スピカ」、こと座の1等星には「ベガ」などがあり世界中で親しまれています。ベガは日本では「織姫星(おりひめぼし)」の名称でも知られます。
 さて、星の固有名には、同じ星でもいくつかの異なる呼び名のあることが珍しくありません。例えば、かんむり座の最も明るい2等星には「ゲンマ」「アルフェカ」の二つがあり、これでは困ってしまいます。現在、国際天文学連合では星の固有名の公称化の作業を進めています。プロジェクト名は、その名も「ネーミングスター」です。
 ネーミングスターの成果で、日本由来の名前がついた星が二つ誕生しました。それらの名は「カムイ」と「チュラ」。カムイはアイヌの言葉で「神」、「チュラ」は琉球の言葉で「美しい」の意味があります。
 日本のすばる望遠鏡(ハワイ島)は2010年、かんむり座の一角にある小さな7等星に惑星があることを発見しました。19年、この7等星に「カムイ」、惑星に「チュラ」が名付けられたのです。
 ちなみに、かんむり座の2等星には「アルフェカ」(「欠けた皿」の意味)が正式な名称に採択されています。美しい半円形をしたこの星座、見方によっては「欠けたお皿」に見えませんか? かんむり座は初夏のこの時期に空高く見やすくなります。
 早水勉(佐賀市星空学習館副館長)
◆星空学習館のイベント◆
「5月6月の定例観望会」
毎週金曜・土曜 20~21時45分
(最終受付 21時15分)
無料、予約不要
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1038672
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モヨロ貝塚館オープン10年... | トップ | 豊頃でアイヌ伝統工芸品の材... »
最新の画像もっと見る

アイヌ民族関連」カテゴリの最新記事