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北海道新聞2024年1月11日 21:52
環境省は11日、日高山脈襟裳国定公園の国立公園指定に関するパブリックコメント(意見公募)の結果を公表した。アイヌ文化と関わりが深い地域の追加指定や、公園利用に向けた過度な整備の抑制を求めるなど127件の意見が寄せられた。
公園区域は日高山脈の一帯と襟裳岬などの周辺を含む24万5668ヘクタール。規制が最も厳しい「特別保護地区」は7万3743ヘクタールで、いずれも国内最大となる。
十勝管内の自治体首長や議会議長らでつくる十勝圏活性化推進期成会(会長・米沢則寿帯広市長)などが要望している公園名に「十勝」を入れることに対し、反対意見が目立った。「観光利用のために『十勝』を入れるべきではない」「名称はシンプルな方が良い」などが理由。同省は名称について、今春の開催を予定する中央環境審議会で決める。
アイヌ文化と関わりが深い日高管内の地域の追加を望む意見も多かった。・・・・・・・・
パブリックコメントは昨年11月から1カ月受け付けた。詳細は行政情報のポータルサイト「e―Gov(イーガブ)」の「パブリック・コメント」から閲覧できる。(関山大樹)