ユネスコ世界文化遺産やニュースコットランド発祥の地など
ナショナルジオグラフィック 2025.06.21
ユネスコ世界文化遺産に登録されているルーネンバーグには、当時の建物が70%ほどそのまま残っており、北米でも保存状態のいい植民地時代の開拓地とされている。(PHOTOGRAPH BY NOVA SCOTIA TOURISM)
この記事は『ナショナル ジオグラフィック トラベラー(UK)』により制作されました。
明け方、波に削られたペギーズ・コーブには靄(もや)が広がり、海岸線は曖昧になり、白く塗られた灯台は優美なベールに包まれる。足元では大西洋が花崗岩(かこうがん)に打ちつけられ、朝の空気に潮水のしぶきが上がる。集落では、木造のコテージが、こうした自然環境のなかで身を寄せ合うように並ぶ。波しぶきの打ちつける冬を越えてきた屋根板は銀色だ。ロブスター用のしかけは風化した郵便受けのように積まれ、また海中で自分の役割を果たすときを待っている。
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