デーリー東北新聞社2/5(月) 10:09配信
本年度で全36巻がそろう青森県史の一部
1996年に始まった青森県の県史編さん事業が本年度で終了する。残る通史編3冊は既に校了、印刷の段階に入っており、全36巻が間もなくそろう。事業開始時から携わる県県民生活文化課県史編さんグループマネジャーの古川淳一副参事は「資料を集めて活字化する機会はなかなかなく、貴重。100年後まで残る事業として取り組んだ」と意義を語る。
県史の編さんは、県の歴史的発展の過程を明らかにすることや、貴重な資料を後世に伝えることなどが目的。原始・古代から現代までを取り扱い、2016年度までに資料編25巻、民俗編3巻、文化財編2巻、自然編2巻、別編1巻を刊行した。図書館や学校など公共施設に配置しているほか、希望者への有償頒布も行っている。
刊行を控える「通史編1」は「交流と交易」をテーマに原始、古代、中世を扱う。ビジュアル性を重視し、使用するイラストや写真にもこだわった。「通史編2」は近世が対象。南部と津軽の枠を取り払い、同時代を横断的に描いたのがポイントだ。北海道への出稼ぎや本州アイヌの動向など、人々の暮らしぶりにもスポットを当てている。
「通史編3」は、廃藩置県から現在までの近現代6章と、県内各地での民俗調査の成果を収めた民俗総論3章の構成。担当者は「新しい時代は資料が豊富で整理、選別が大変。県民にとって同時代史でもあり、中立の立場で偏りなく扱うよう意識した」と話す。民俗編に付くDVDには祭りの様子などを収める。
県史作成のために集めた膨大な資料は学術的な価値が高く、県は引き続き、多くの県民が検索、閲覧できるデジタルアーカイブ(保存記録)の構築にも取り組む。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180205-00010000-dtohoku-l02
本年度で全36巻がそろう青森県史の一部
1996年に始まった青森県の県史編さん事業が本年度で終了する。残る通史編3冊は既に校了、印刷の段階に入っており、全36巻が間もなくそろう。事業開始時から携わる県県民生活文化課県史編さんグループマネジャーの古川淳一副参事は「資料を集めて活字化する機会はなかなかなく、貴重。100年後まで残る事業として取り組んだ」と意義を語る。
県史の編さんは、県の歴史的発展の過程を明らかにすることや、貴重な資料を後世に伝えることなどが目的。原始・古代から現代までを取り扱い、2016年度までに資料編25巻、民俗編3巻、文化財編2巻、自然編2巻、別編1巻を刊行した。図書館や学校など公共施設に配置しているほか、希望者への有償頒布も行っている。
刊行を控える「通史編1」は「交流と交易」をテーマに原始、古代、中世を扱う。ビジュアル性を重視し、使用するイラストや写真にもこだわった。「通史編2」は近世が対象。南部と津軽の枠を取り払い、同時代を横断的に描いたのがポイントだ。北海道への出稼ぎや本州アイヌの動向など、人々の暮らしぶりにもスポットを当てている。
「通史編3」は、廃藩置県から現在までの近現代6章と、県内各地での民俗調査の成果を収めた民俗総論3章の構成。担当者は「新しい時代は資料が豊富で整理、選別が大変。県民にとって同時代史でもあり、中立の立場で偏りなく扱うよう意識した」と話す。民俗編に付くDVDには祭りの様子などを収める。
県史作成のために集めた膨大な資料は学術的な価値が高く、県は引き続き、多くの県民が検索、閲覧できるデジタルアーカイブ(保存記録)の構築にも取り組む。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180205-00010000-dtohoku-l02