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タタールスタン:クリミアのロシア編入に向け、積極的関与

2014-03-15 | 先住民族関連
毎日新聞 2014年03月12日 19時44分(最終更新 03月12日 23時50分)
 【モスクワ田中洋之】ウクライナ政変を受け、ロシア中部タタールスタン共和国がウクライナ南部クリミア半島のロシア編入に向けて積極的な関与を見せている。ロシア系住民が多数を占めるクリミアでは、少数派の先住民族クリミア・タタール人の間でロシア編入に否定的な意見が多いが、同じチュルク系民族であるタタール人が多数派のタタールスタンが「仲介役」を果たす狙いがありそうだ。
 タタールスタン共和国のミンニハノフ大統領は今月5日、クリミアを訪れ、自治共和国のアクショーノフ首相と会談。双方の貿易経済や科学技術などの協力に関する合意文書に署名した大統領は、「我々は宗教(イスラム教)や言語(タタール語)、文化面で(クリミア・タタール人と)共通点がとても多い」とアピールした。
 またミンニハノフ大統領は11日、クリミア自治共和国議会が「独立」を宣言した議場に立ち会い、コンスタンチノフ議長は「(大統領が)今後の問題解決に関与してくれるよう期待する」と述べた。
 タタールスタンは人口約380万人で、民族構成はタタール人が53%とロシア人の40%を上回る。ソ連末期の1990年8月に主権国家宣言を行い独立の動きも見せたが、現在はロシア連邦を構成する共和国となっている。ロシア語とタタール語が公用語で、ロシア連邦入りを目指すクリミアにとってモデルともいえる存在だ。
 タタールスタン共和国議会で民族問題を担当するワレーエフ議員はタス通信の取材に対し、クリミア・タタール人が独自の民族学校を持たず、雇用を拒否されるなどの差別を受けていると指摘。クリミアがロシア入りを決めれば、クリミア・タタール人を支援していく用意を表明した。
 ロシアのプーチン政権としては、タタールスタンを通じてクリミア・タタール人の意識を変え、16日に行われる住民投票でロシア編入への賛成を広げたい考えだ。
http://mainichi.jp/select/news/20140313k0000m030029000c.html
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