時事通信2024年01月15日14時58分
【メルボルン時事】オーストラリアの連邦裁判所は15日、石油ガス大手サントスが豪北部沖で計画している海底ガスパイプラインの着工を認める判決を下した。海底遺跡が破壊されるとしてルート周辺の先住民が建設中止を求め提訴していた。裁判所は「遺跡を巡る主張は広く受け入れられているものではない」と訴えを棄却した。
サントスは新設するガス管を利用し、北部沖のガス田で採掘するガスを約300キロ南にあるダーウィンの処理施設まで送る予定。裁判所は昨年11月から判決までの間、大部分の建設を差し止めた。このため、稼働開始は同社が当初目標とした2025年前半からずれ込む可能性がある。