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<2020東京>思いつなぐ聖火、心待ち リレールート道内は18市町

2019-06-03 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/02 05:00
 聖火が街にやって来る―。1日に発表された東京五輪の聖火リレールートで、道内は、来年6月14、15日に計18市町を聖火ランナーが走る。地域の魅力発信、災害からの復興、五輪への夢。ルートに選ばれた地元の関係者は、それぞれの思いを重ねながら、1年後を心待ちにする。
 道内のスタート地点は函館市。歴史的建造物が残る港町は国際的な観光地で、函館国際観光コンベンション協会の渡辺兼一会長(72)は「函館の魅力を発信する願ってもないチャンス。函館の外国人客は冬に多いが、さわやかな夏の函館も印象づけられる」と期待した。
 世界唯一の、ばんえい競馬が行われる帯広競馬場(帯広市)も聖火が訪れる計画。競馬場内の商業観光施設「とかちむら」のマネジャー役「村長」を務める林敬将さん(27)は「ここ数年は外国人客が増えている。ばんえい競馬はもちろん、多くの人に十勝のことを知ってもらう機会」と喜ぶ。
 来年4月に開業するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(胆振管内白老町)では、聖火の到着を祝うセレモニーが行われる。白老アイヌ協会の山丸和幸理事長(70)は「アイヌ民族か否かにこだわらず、子どもから高齢者まで一体となり、ウポポイが掲げる共生を体現した催しにしてほしい」と願った。
 昨年9月の胆振東部地震で大きな被害を受けた同管内の厚真、安平、むかわの3町も聖火ランナーが駆け抜ける。厚真町の仮設住宅で暮らす無職山口清光さん(82)は「復興に向かう厚真の姿を世界の人に知ってもらえる機会になるし、町民も前向きになれる」と語った。
 五輪への夢を託す人たちもいる。聖火が巡る根室市で、五輪競技でもある近代五種に励む中学2年生の太田楓(かえで)さん(13)と小学6年生の捺(なつ)さん(11)の姉妹は、全国大会や国際大会でも上位入賞を果たすホープ。「将来の五輪出場を目指しているので、聖火を根室で見られるなんてうれしい。聖火ランナーになれるなら走ってみたい」と声を弾ませた。
 道内18番目の最後に聖火が入る札幌市の秋元克広市長は「1972年の札幌五輪で市内を駆け巡った聖火リレーが再び、この地で行われることは大変光栄。札幌市が目指す(2030年の)冬季五輪・パラリンピック招致にもつなげたい」とコメントした。
 聖火リレーの道内の終着点は同市中央区の北3条広場。1日午後に広場で休憩していた同市清田区の会社員坂野陽香さん(31)は「職場もすぐ近くなので、聖火を北海道からつなぐ瞬間を見届けたい」と話した。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/311136
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