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北海道から武四郎の直筆地図 MieMuで生誕200年企画展

2018-09-16 | アイヌ民族関連
中日新聞 2018年9月16日

武四郎の直筆の北海道地図などが並ぶ展示=津市の県総合博物館で
 北海道の名付け親として知られる松阪市出身の探検家・松浦武四郎の生誕二百年を記念する企画展「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎」が十五日、津市の県総合博物館MieMuで始まった。北海道からも武四郎が描いた地図や探検の記録など、国重要文化財を含む資料が貸し出され、同館は「県内でこれほど資料が多く集まった武四郎の展示は初めて」とアピールする。十一月十一日まで。
 武四郎は六度にわたって北海道を探検した。今年は北海道命名から百五十年にもあたる。展示は節目の年を記念して北海道博物館とMieMuを巡回し、三重展では国重文百八十三点を含む四百三十四が並ぶ。
 武四郎が三度目の北海道探検後に描いた直筆の北海道の地図「蝦夷新図」は縦四メートル、横二・六メートル。入り組んだ海岸線や地名を細かく書き込み、巧みな描画で山脈の凹凸も伝わる。松浦武四郎記念館の山本命学芸員は「まだ調査途中なので、北海道の形が少しいびつなのも面白い」と話す。樺太を描いた長さ約四メートルの直筆図も展示しており「ロシアとの外交関係を気にした幕府が出版を許さなかったため、武四郎の樺太地図は特に珍しい」という。

武四郎涅槃図=津市の県総合博物館で
 武四郎は探検の途中、アイヌ民族の人々と交流し、その生活を詳細に記録した。展示では、アイヌの人々の食事風景、狩猟、祭事などを描いた蝦夷漫画も並び、生き生きとした表情や動きを感じられる。
 晩年の武四郎はさまざまな工芸品やおもちゃ、仏像などの収集家でもあった。展示されている「武四郎涅槃(ねはん)図」は、武四郎と交流があった絵師・河鍋暁斎に描かせた。昼寝する武四郎の周りに、お気に入りのコレクションが所狭しと描かれた奇想天外な作品。暁斎の圧倒的なな画力と、武四郎のユーモアが詰まっている。(森耕一)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20180916/CK2018091602000019.html
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