先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

ぼや乗り越え…アイヌの伝統的家屋、完全復元し23日公開 大阪・国立民族学博物館

2017-03-10 | アイヌ民族関連
産経ニュース-2017/03/08
公開に向け、国立民族学博物館で進む「チセ」の復元作業=大阪府吹田市(南雲都撮影)
 国立民族学博物館(民博、大阪府吹田市)で、アイヌの伝統的家屋「チセ」の屋根などの吹き替え作業が大詰めを迎えている。チセをめぐっては昨年、展示物の入れ替え作業中に一部が焼けるぼやがあり、その後、屋根にかやぶきのない状態で展示が続いていた。復元されたチセは23日から公開される。
 民博では、アイヌ文化への理解を深めてもらおうと昭和54年からチセを展示している。最近では北海道の博物館を中心にチセの復元が進んでいるが、北海道以外で現存するのは、民博を含めて数棟だけだという。
 ぼやは昨年3月に発生。展示場のリニューアルに伴う写真撮影中、照明の熱で屋根の一部が焼けた。けが人などはなかった。民博は、監視カメラや消火栓を増やすなどの対策を講じ、昨年6月から屋根にかやぶきがない状態で、チセの展示を再開していた。
 民博のチセは縦約7・2メートル、横約5・4メートル、高さ約4メートル。居住スペースになる母屋と道具などを保管する玄関部分に分かれている。
 吹き替え作業は、アイヌの伝統を継承する北海道の職人らが担当。現地から運んだかやで束を作って屋根に乗せ、シナノキの樹皮の縄で束を固定するなどの作業を進めている。
 民博でアイヌ文化を研究する斎藤玲子准教授によると、チセは、雨に強いだけではなく、かやぶきが空気の層を作り、断熱性も高い。斎藤准教授は「ようやくチセが本来の姿に戻る。ぜひ見ていただき、アイヌ文化に触れてもらいたい」と話している。
http://www.sankei.com/west/news/170308/wst1703080009-n1.html
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伝承の担い手研修生・山本さ... | トップ | 地下鉄さっぽろ駅の「アイヌ... »
最新の画像もっと見る

アイヌ民族関連」カテゴリの最新記事