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庶民の手仕事、衣類など展示 小山市立博物館、企画展に資料100点

2018-11-30 | アイヌ民族関連
産経新聞 07:01
 かつて庶民の家では衣類を縫って作り、布を縫い合わせて直していた。生活に身近だった衣類をテーマにした企画展「糸と布をめぐる 手しごとの旅」が小山市立博物館(同市乙女)で開かれている。12月16日まで。
 県内だけでなく福島県や青森県、北海道・アイヌの衣類など約100点の資料を展示。同館学芸員、山田淳子さん(51)は「かつて機(はた)織りや裁縫は家事の一部であり、女性の果たす役割は大きかった」と説明する。すり切れれば布を縫い合わせて直し、着られなくなった後も布をぞうきんにして「最後の最後まで布を使いきり、大切にしていた」と山田さん。
 湯西川ダム(日光市西川)の造成で水没した集落に残されていた、つぎはぎだらけの着物は地元で「ジブ」と呼ばれていたが、由来は不明。県外にも、ノラジバン、サシコワンバリなどさまざまな呼び名の庶民の手仕事で布を縫い合わせて作られた衣類がある。無数に糸を通して布を丈夫にし、保温性を高める工夫もあり、糸を通した模様が妻の器用さを示し、着る男たちが自慢しあうという地域もあるという。アイヌでは木綿が手に入らない時代、樹皮を使ったアットウシという衣類が独自に発達した。
 山田さんは「職人の手仕事に比べ、家庭の手仕事で作られた衣類は残っていることが少ないが、地域の風土も伝えてくれる貴重な文化財」と強調する。
 一方、職人の手仕事として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている地元の高級絹織物「結城紬(つむぎ)」や、同市の伝統工芸品「間々田ひも」も解説している。
 月曜休館。問い合わせは同館(0285・45・5331)へ。
https://www.sankei.com/region/news/181129/rgn1811290034-n1.html
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