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生きもの会議に先住民グループ結集 琉球民族も参加

2010-10-18 | アイヌ民族関連
(朝日新聞 2010年10月17日)
 国連地球生きもの会議(生物多様性条約第10回締約国会議=COP10)の本会合に向け、世界のNGOと先住民族グループそれぞれによる戦略会議が16日、名古屋市内で始まった。NGOと先住民族は、生きもの会議の議論に加わって意見を言う機会がある。17日まで2日間、情報交換のほか、各国政府などへの働きかけについて戦略を練る。
 NGO戦略会議は、世界的NGOのネットワーク組織「CBDアライアンス」と、日本のNGOで作る「CBD市民ネットワーク」が主催。共同でまとめた「市民社会が考えるCOP10における10の課題」について確認し、課題に沿って小グループに分かれて議論を進めた。10の課題は、「遺伝資源の利用と利益の公平な配分(ABS)」「持続可能な利用の実現のための緊急の政治的意思決定」など。
 一方、先住民族のグループの会議には80人ほどが集まった。日本からもアイヌ民族と琉球民族が参加した。
 最重点の課題は、先住民族がもともと受け継いできた植物の薬効など伝統的な知識を尊重することと、自然が保護される地域でも先住民族が資源を持続可能に利用しながら暮らせることだ。
 特に伝統的知識の尊重は、本会合での主要テーマのABSと関連する。ABSで合意を目指す「名古屋議定書」に伝統的知識の尊重が盛り込まれる予定だが、先住民族が主権を持った上で尊重されることを求めている。
 生きもの会議の本会合は18日に始まる。(神田明美)
http://mytown.asahi.com/areanews/okinawa/NGY201010160052.html
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