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琉球人遺骨の返還求め子孫ら提訴 京都大が保管

2018-12-05 | ウチナー・沖縄
北海道新聞 12/04 19:46 更新

 昭和初期に沖縄県今帰仁村の墓所「百按司墓」から持ち出した遺骨を保管しているとして、琉球王家の子孫らが4日、京都大(旧京都帝国大)に返還と慰謝料計50万円を求めて京都地裁に提訴した。
 原告側によると、アイヌ民族の遺骨については、大学が研究目的で保管する骨の返還を求める訴訟が起こされているが、琉球人の遺骨を巡る返還訴訟は初めて。遺骨の身元は不明だが、原告らが「祭祀継承者」として遺骨の所有権を有しているかが争点となる。
 原告は、統一王朝をつくった第一尚氏の子孫という2人と沖縄出身者ら3人。原告側は2017年から遺骨の閲覧や返還を求めていたが、京大が応じなかったため提訴に踏み切った。
 第一尚氏の子孫で、4日に京都市内で記者会見した原告の玉城毅さん(68)は「骨がないところに向かって拝んでいたのかと思うとむなしく、許せない」と話した。
 訴状によると、返還を求めるのは、京都帝国大医学部助教授だった故金関丈夫氏が1929年、墓所から人骨標本の研究として持ち出した少なくとも男女26体の骨。墓所を管理する子孫らの許可を得ないまま持ち去り、京大が現在も遺骨を保管していると主張している。
 今帰仁村教育委員会などによると、墓所は16世紀以前に、第一尚氏に関わる有力者らが葬られていたとみられている。
 京大は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/254645
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