先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

民族伝統漁具でサケ捕獲を体験 平取でアシリチェプノミ

2024-10-06 | アイヌ民族関連

酒井聡平 有料記事

北海道新聞2024年10月5日 19:45(10月5日 20:22更新)

伝統漁具を使った捕獲にチャレンジする子どもたち

 【平取】サケを迎えるアイヌ民族の伝統儀式「アシリチェプノミ」が5日、町二風谷のオサツ沢で行われ、参加者が伝統漁具を使ったサケの捕獲を体験した。

 町などが主催し今年で15回目。町内外から約50人が参加した。儀式では厳かな雰囲気の中、民族衣装をまとった地元の人たちが新しいサケを迎えたことを神々に感謝し、祝詞をささげた。

 続く体験会では、いけす状に囲った沢の一角にサケ30匹が放たれ、参加者が「マレプ」と呼ばれる柄の長い漁具などを使った捕獲にチャレンジ。成功するたびに歓声を上げ、自然と共に歩んだアイヌ民族の文化への理解を深めていた。

・・・・・・

☆アシリチェプノミのリとプ、マレプのプは小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1071787/


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「寄り添える社会に」 ウポポイで人権イベント 擁護委員の田村さん講演  白老

2024-10-06 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2024.10.05

アイヌ民族文化財団は4日、人権啓発イベント「じんけん×ウポポイ2024」を白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の敷地内で開いた。町社台在住の人権擁護委員でアイヌ民族にルーツを持つ田村直美さん(53)の講演をはじめ、パネル展や動画上映を行い、人権尊重の大切さを呼び掛けた。

講話する人権擁護委員の田村さん

 札幌法務局と札幌人権擁護委員連合会の共催。ウポポイは差別のない社会を目指す象徴と位置付けられており、同財団は開業年の20年から同イベントを毎秋開催している。

 田村さんは「語り継ぐ~今を生きるアイヌとして」の演題で講演した。初めに祖父で町社台の村主だったサリキテ(森佐代吉、1862~1924年)さんの半生を紹介。1869年の太政官布告で「北海道」になって以降、戸籍法や地券発行条例などで「名前や土地を奪われていった」と同化政策の流れを具体的に説明した。

 差別は戦後も続き、家庭内に文化などの伝承が断ち切られたという。このため、田村さん自身もルーツを29歳で知り、44歳で受け入れたことを語った。「過去の歴史を知ることで、互いのルーツを受け入れ、誇りを取り戻すきっかけが生まれる」と強調。「全ての人の人権が守られるために、民族や世代、性別、国籍、障害の有無などを超え、いろんな人が支え合い、寄り添える社会であってほしい」と人権尊重の輪を広げる重要性を訴えた。

 啓発パネル展は、アイヌ民族に関する内容で開催。動画は、アイヌにルーツを持つ青年の姿を通じて人権や共生について問い掛ける「アコロ青春」を上映した。

https://hokkaido-nl.jp/article/35632


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連続ドラマ「ゴールデンカムイ」放送目前! 実写版ならではの魅力と期待のキャスティングを予習映画版の内容を踏まえた注目ポイントは?

2024-10-06 | アイヌ民族関連

MANGA Watch  2024年10月6日 0時0分

【連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―】 

10月6日 放送開始(毎週日曜22時~) 

放送局:WOWOW 

 実写ドラマ「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」(以下、「北海道刺青囚人争奪編」)が10月6日22時よりWOWOWで独占放送・配信される。これは1月に上映された映画「ゴールデンカムイ」の続編となるドラマシリーズで、連続ドラマシリーズとして全9話構成で放送される。

 今回の記事では、連続ドラマの放送開始に合わせてストーリーの振り返りや、原作マンガではどのあたりまでのストーリーが描かれるのかといった点。また、映画で話題になったキャスティングに関しても、注目のポイントを紹介したいと思う。

1月に公開された実写映画「ゴールデンカムイ」の魅力とドラマ版への期待点

 マンガ「ゴールデンカムイ」は、2014年8月より集英社のマンガ雑誌「週刊ヤングジャンプ」で連載され、2022年4月に堂々完結した人気マンガ。日露戦争直後、明治時代の北海道を舞台に、アイヌの残した金塊を巡って複数の勢力が争う模様が描かれる。アイヌ文化など民族文化の紹介やアイヌ、マタギなど伝統的な狩猟、食文化、動植物などの自然や文化を紹介する側面も持ち、多方面からの支持を得ている。

 アイヌの埋蔵金といった宝探し的なロマンのほか、刺青人皮(いれずみにんぴ)を集めて宝探しの地図とするなど冒険要素もあり、手に汗握る冒険活劇となっている一方、緻密かつ時としてコミカルに描かれるアイヌ文化の描写にも興味、共感が寄せられ、「アイヌの文化、風習がリアルに描かれている」と高い評価を得ているのも特徴だ。

 1月に公開された映画はコミックスの3・4巻くらいまでのエピソードを描いており、今回のドラマ「北海道刺青囚人争奪編」では、おそらく樺太に渡る14巻くらいまで、もしくは網走監獄襲撃事件を映画にするとしたらその直前までをドラマ化するのではないかと予想する。

 映画「ゴールデンカムイ」は、主人公の一人である杉元佐一(山崎賢人さん)が幼馴染の病気の治療のため、金塊を探すところから始まる。北海道で砂金堀をしている時にアイヌの埋蔵金のヒントとなる刺青人皮の存在を知る。出会ったアイヌの少女アシリパ (山田杏奈さん、正式な表記はリが小書き片仮名)と出会い、助けられながら金塊を探そうとしたところに、同じく金塊を狙う大日本帝国陸軍「第七師団」の鶴見篤四郎中尉(玉木宏さん)ら、新撰組鬼の副長で「蝦夷共和国」復活を目指す土方歳三(舘ひろしさん)らとの三つ巴の戦いが始まろうとうするところまでが描かれた。

 対立する3勢力の登場とそれぞれの人物の紹介というイントロダクション的な位置付けだったが、杉本やアシリパたち、鶴見中尉たち、土方らの3勢力の立ち位置やそれぞれが抱える譲れない背景事情などを短い上映時間の中で上手く描けていたと思う。

 コミックス・アニメ版では、コミカルな場面をデフォルメした描写で描いていたが、実写ではそれらの部分をどのように描くのか興味深い部分もあった。白石や牛山のシーンは勢いがあったりポーズやアクションが面白いので実写の方が際立つ部分もあったが、アシリパさんの顔芸はマンガやアニメによる表現の妙を感じるなど、それぞれの面白さをあらためて堪能することもできた。フチやアシリパのアイヌ語の会話は、シーンに合わせて字幕を入れる箇所とそうでない箇所を巧みに使い分けていて、うまかったと思う。アイヌの食文化なども、イラストではなく実写で描かれるとまた違った印象を受ける。

 WOWOWではライトノベルが原作の「異世界居酒屋『のぶ』」(宝島社)といった作品の実写化を行なっている。WOWOWの企画では、限られた予算などの制約の中で「いい感じのリソース配分」をすることで、原作ファンも納得する実写化を実現しているように感じた。キャスティングの妙もそこにある気がしており、佇まいだったり、キャラの雰囲気が似ていることで「そのまんまじゃないか!」という印象が強い。

 そして今回のドラマで描かれるであろう「北海道刺青囚人争奪編」のエピソードは「ゴールデンカムイ」の中でも屈指の濃いエピソード群であること言える。実写化のクオリティを含め、今回の「北海道刺青囚人争奪編」においても映像化のクオリティに対し大きな期待を寄せている。

気になる刺青囚人のキャスティングは如何に?

 ドラマ化される「北海道刺青囚人争奪編」にて鍵を握る刺青囚人たちは、強盗や殺人など重罪を犯した罪で網走監獄に収監されていた囚人だ。同房だったのっぺらぼうによって刺青を入れられ、金塊の分け前を与えると言う条件で脱獄し小樽へ向かうよう指示されていた。映画でも序盤から登場し、白石や牛山、土方なども刺青囚人だ。

 ドラマとしては毎回何人かの刺青囚人が登場し、刺青人皮を巡る争いなどが描かれるのだろう。その中でも今回新たにキャストとして紹介されたのが、コミックスで描かれたまんまの江渡貝弥作役(えどがいやさく)の古川雄輝さんや、辺見和雄役(へんみかずお)の萩原聖人さんだ。江渡貝はぶっ飛んだ役柄なので、どこまで振り切って演じてくれるか興味深いし、辺見は穏やかそうに見える外観から滲み出てくる狂気をどう演じるのか、今から楽しみだ。

仲沢達弥役の木村知貴さん。特に木村他の作品でも「いい感じのオッサン」的なハマり役も多い。仲沢達弥はオッサン風味がありながら風貌の異様さ、博徒としての肝の座り方、最後には「親分を愛する」一途さが滑稽に描かれる部分など多面性があるキャラクターだ。実写ではどのように描かれるのか目が離せない

 振り返ってみると、ゴールデンカムイには鶴見中尉をはじめ、強烈で狂気をはらんでいるキャラが多い。物語の中心となるキャラクターは、内に外に何かしらを抱えている。コミックスでは“何がその狂気となっているか”を掘り下げるシーンもあったので、ドラマでもそういった垣間見える狂気の表現が楽しみだ。

 一方、気になっているのは、強烈なキャラクターで刺青囚人でもある姉畑支遁(あねはた しとん)のキャストが発表されていないことだ。犬童四郎助(いぬどうしろすけ)役として北村一輝さんの抜擢が後から発表されたように徐々に明かされていくのか、それともあまりの変態さにドラマでは登場させられないのか、気になって仕方ない。

 マンガの連載も終了し、コミックスも最終巻が発売されているので物語としては完結している。アニメも最終章の制作が決定と、完結に向けて走り出している。実写版もこの調子で完結を目指してドラマ、映画の制作が行なわれることを期待したい。

ドラマ「北海道刺青囚人争奪編」の放送に合わせて映画「ゴールデンカムイ」のBlu-ray・DVDも同日に発売となる。価格は初回限定版が8,789円、通常版が5,280円

(C)野田サトル/集英社
(C)2024 WOWOW

https://news.livedoor.com/article/detail/27317121/?escode=pcmax


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エゾエンゴサクは珍しいケシ科の食用野草!葉の質感と空色の花で判別しよう【野草・山菜・きのこ図鑑】

2024-10-06 | アイヌ民族関連

ラブすぽ 2024年10月05日 10時00分

エゾエンゴサク ケシ科

珍しいケシ科の食用野草

わが国では北海道にのみ生えるケシ科の植物。日当たりのよい草原や斜面に多く、春先に美しい空色の花を咲かせる。同科には麻薬成分を含む各種のケシや触るとかぶれるクサノオウ、呼吸困難や心臓麻痺を引き起こすムラサキケマン、キケマンなどが含まれ、まさに有毒植物のデパートといった様相だが、このエゾエンゴサクと近縁のヤマエンゴサクのみ食用にされる。歯ごたえがよく旨みと甘みがあり、一度食べるととりこになる。ただし有毒成分をわずかに含むとされ過食は厳禁。アイヌは塊茎を食用にしたとされるが、初心者はやめておいた方がよさそう。

● 採れる場所:里山

独特の葉の質感と空色の花で判別

春先に葉を伸ばし花を咲かせ、初夏になると枯らせて地下茎のみになってしまう典型的なスプリング・エフェメラル。マットな質感で黄緑色の卵型~楕円形の小葉からなる独特な見た目の葉をつけ、これまた独特なシルエットの水色の花をつける。

【出典】『野草・山菜・きのこ図鑑』著:茸本 朗

【書誌情報】
『野草・山菜・きのこ図鑑』
著:茸本朗

本書は、野草好きのYouTuberである著者が「食べたい草」に焦点を当てた異色の山菜図鑑。学者ではない著者が、自分の実体験に基づき、美味しい野草だけを厳選して紹介しています。ありふれた山菜図鑑とは一線を画し、実際に採取しやすく、利用価値の高い草を紹介する実用書として完成。野草採取の初心者にとってもわかりやすい内容で、自然と触れ合い、食べる楽しさを伝える一冊です。

https://news.nifty.com/article/item/neta/12358-3444770/


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コロンブスが「新大陸発見」? 西洋中心史観を問う

2024-10-06 | 先住民族関連

あらたにす 2024年10月5日

今年6月、植民地主義の肯定にあたるなどとして批判が集まり、人気ロックバンド Mrs.GREEN APPLE の新曲「コロンブス」のミュージックビデオが公開停止になりました。所属レコード会社のユニバーサルミュージックが公開停止にした映像では、主人公コロンブスを英雄視し、島に住む人々を「文明を教わる側のサル」として描いています。かつては、コロンブスを「新大陸発見の偉人」とする見方がありました。しかし現在では、植民地主義の象徴として捉えられており、南北アメリカの侵略者の一人だと見なされています。なにも西洋人がアメリカ大陸を「発見」する以前から、先住民族は生活を営み、独自の社会・文化を築いてきたのです。

公開停止になった「コロンブス」MVの一場面(公式YouTubeより)=日本経済新聞より引用

大学入学後、歴史学や文化人類学を学ぶにつれて、それまでの西洋中心史観を問いただす姿勢が身に付きました。そのため、スペインに留学し、西洋中心的なものの見方がいまだに残っていることを目の当たりにした際には、大きな衝撃を受けました。日本の芸術大学では「西洋美術史」とされていた科目は、スペインでは「美術史」と呼ばれていました。バルセロナには、1888年の万国博覧会のために建てられたコロンブス記念碑があります。バルセロナ観光局のウェブサイト visit Barcelona では、この記念碑が紹介されていますが、コロンブス(スペイン語ではコロン)は「発見者」と表現され(括弧付きですらない)、侵略の歴史については一言も触れられていません。

コロンビア人の友人はその塔を見て、「彼のせいで多くの先住民族が虐殺されたんだ」とつぶやきました。先住民族と黒人を祖先に持つ友人が放った言葉を聞き、この歴史はただの過去の事象ではないのだとはっとさせられました。ラテンアメリカの人々にとって、コロンブスは「発見者」ではなく、先住民族虐殺や黒人奴隷貿易をもたらした「征服者」なのです。また、留学中に何度も差別的な言葉を投げられた私からすれば、なぜ新曲「コロンブス」のミュージックビデオで西洋人に扮したのだろうかと疑問に思うばかりです。もちろん植民地主義や人種差別に加担しようという意図はなかったのでしょうが。

日本は、アジア諸国に対する植民地を支配してきた負の歴史をもちます。だからこそ、私たちは世界の歴史ひいては歴史観を学ぶ必要があります。歴史はただ過去の事象を羅列したものではありません。ロシアのウクライナ侵攻、ガザ戦闘のような現在まで続く問題と深く結びついているのです。西洋中心史観から離れ、様々な視点から歴史を見つめ直す作業が求められます。

参考記事:

7月21日付 ハプスブルクが「諸民族の牢獄」は本当? 歴史総合にも通じる帝国論:朝日新聞デジタル (asahi.com)

6月21日付 歴史と表現「タブー化せず議論を」 ミセス「コロンブス」MV問題 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

6月15日付 負の歴史と結びついた「コロンブス」 ミセスMV問題、今と地続き:朝日新聞デジタル (asahi.com)

http://allatanys.jp/blogs/25286/


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日本の「食」と南米チリの海~海の生物多様性と持続可能な水産業

2024-10-06 | 先住民族関連

TBS RADIO 2024年10月04日(金)21:00

新世代の評論家・荻上チキと南部広美がお送りする発信型ニュース番組。

2024年10月4日(金)20時~Main Session

特集「日本の「食」と、南米チリの海~海の生物多様性と持続可能な水産業」

日本の「食」と南米チリの海~海の生物多様性と持続可能な水産業...の画像はこちら >>

日本から遠く離れた南米チリの海と、 日本の「食」に深いつながりがあることをご存じでしょうか?

代表的なのが、お寿司や食卓に並ぶ、サケ=サーモンです。 チリのサーモンは、ノルウェーに次いで世界2位の生産量を誇り、 いま、サーモンは日本食人気も相まって世界的に人気の食材となっています。

しかし、チリでのサーモンの生産をめぐっては、 拡大する水産業が海の環境と生き物たちに様々な影響を及ぼしています。 その影響は生物多様性だけにとどまらず、環境負荷や先住民族との関係、 そして、今後のサーモンの行方にも広がっています。

他人事になれないもう一つの理由は、 実はチリのサーモンは、50年以上前、日本から持ち込んだものだったのです。

われわれの身近な食卓に上る「サケ=サーモン」。 今夜は、日本の食をめぐって、南米チリの海で何が起きているのか、 そして、我々にできることは何か、専門家とともに考えました。

【スタジオ出演】

吉田誠さん(WWFジャパン海洋水産グループ)

井田徹治さん(共同通信編集委員)

南米チリの海で何が起きているのか?

―チリ産のサーモンなんですけど日本から来たんですか?吉田:そうなんです。意外だなと思われる方多いかと思うんですけれども、50年ぐらい前に日本の技術者がチリに行って、チリ産のサーモンの養殖の技術を現地に伝えてそこから産業が発展して今に至っているというような背景があります。

―では、外来種になるんですか?吉田:そうなんですよ。これもあまり知られてないことかなと思うんですけれども、元々いなかったものなのでサーモンがチリにとっては外来種ですし、イケスから脱走してしまうことによって生態系がかく乱されてしまうようなリスクっていうところもサーモン養殖に関するのも問題点としてはありますね。

―実際に養殖でビジネスをしようということが前提で、日本からチリに持ち込まれたところがあるんですか?吉田:そうですね。チリ、特に南の方の海の環境ってすごく豊かなんです。キャンペーンの名前がですね「海流の贈り物」というネーミングを付けていますが、ペルー海流がこの地域に流れておりまして、それによって豊富にプランクトンがこの地域にあり、それを食べる魚だったりとかいろんな生き物がいて豊かな環境が作られてるっていうところがあります。それがチリのサーモンの養殖という点でもすごく良い場所になっている。

―具体的にはチリの海でサーモンを巡って今どんなことが起きているのでしょうか。吉田:大きく言うと二つあります。一つが、海の環境に関する問題。もう一つが、地域の住民や先住民の方々に関する問題があります。海の環境に関する問題については、海にイケスう作って養殖をしているので、餌をあげてその餌の食べ残しだったり、サーモンはフンとかするので、それが周辺の海洋の海域に流れてしまったりとか海底にたまってしまったりっていうこともあるので、水質汚染の原因の一つになるんです。また、外来種の問題で、生態系かく乱のリスクがあるといったところが、環境問題としての重要な点かなというふうに思います。

もう一つ、チリのサーモン養殖で重要なのが、地域住民の方や先住民の方との関わりなんです。特に南の方の地域に行くと、サーモン養殖会社と先住民の方が対立してるような地域もあったりするんです。なぜ、対立が起こるかというと、いろんな原因があるんですけれども、元々、先住民の方が、ここは私達が代々受け継いできた土地であったり、漁業とかをして利用している土地だっていうところに後からサーモン養殖企業が入ってきて、海の利用を巡って対立が起きてしまうというところがあります。

―漁業権の侵害をしているように捉えられるわけですね。吉田:宗教的、文化的に重要に感じている地域っていうのもあるので、そこを侵害されてしまったという主張をされて対立が起きているところがあります。ただ、気をつけなければいけないのは、そういった地域もある一方で、サーモン養殖自体、地域の住民の方や先住民の雇用に繋がる場合もあるので、そのあたりは気を付けて見ていく必要があるかなと思います。

WWFジャパンの4つの行動

―WWFジャパンとしては、チリ産のサーモンについて、どういった取り組みをしていますか?吉田:主な活動としては四つあります。一つはサーモン養殖をしっかりと環境や、先ほど出た社会的な問題を解決しながら、サスティナブルな形でやっていくための活動というものをしています。これまではASC認証という国際的な認証があるんですけれども、それが実は環境だったり社会を配慮しながら、養殖をしているものにつけられる認証なんです。その普及や、企業への働きかけを行ってきました。それに加えて、それだけでは十分ではないので、特定の海域を見た中で、より持続可能な形でできるには、どうしていけばいいのか、行政に働きかけたり、研究者と話し合いながら活動しています。

二つ目は、チリイルカ、チリにしか生息していない固有種がいるんですけれども、チリの海の生態系の健全さ・豊かさを図る上で、チリの固有種で鯨類のチリイルカが一つのバロメーターになるところがあります。どれぐらいの頭数が生息しているのか、どういう影響を受けているのかっていうところを調べながら、調べた結果をもとに、保全の計画を行政だったり研究機関と話し合いながら進めているというところです。

3つ目は、海洋保護区です。海洋保護区は、今はチリの政府としても積極的に設置をするという流れができています。国際的な目標としては2030年までに、国の排他的経済水域の30%を海洋保護区にするという目標があるんですけれども、実はチリは40%以上保護区になってるんです。ただ、その中ででも、保護区にするだけではなくてしっかりとそれがその地域の住民や、先住民、その保護区に関わる人たちを巻き込みながら、適切に管理されていくっていうことが重要になってます。保護区を作りました、ちゃんと管理されてませんみたいな事例もチリに限らず結構あったりするんですけれども、そういったところを実際に現場に入って、優良な事例を作って、それを今、チリの国全体に拡大させていく、普及させていくという活動をしています。

最後の四つ目は、小型の魚、特にカタクチイワシ、ニシンという魚がチリでも重要な産業になってまして、それがチリのサーモンの養殖の餌の原料に使われているのもそうなんですけれども、実は魚粉という形に加工されて日本にも入ってきてるんです。ですので、日本の養殖や、畜産業の餌の原料なんかにも使われてたりするんですよ。だからそれをより持続可能な形にしていくために、MSC認証の基準に基づいてしっかりと漁業管理もして生態系にも配慮した形で漁業ができるような形を目指して取り組みを進めているというのが、今、私達がやっている主な大きな四つの活動になります。

(TBSラジオ『荻上チキ・ Session』より抜粋)

https://www.excite.co.jp/news/article/TBSRadio_88563/


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コムナス・ペレンプアン・デサックDPR RIは、家事労働者の保護に関する法案を直ちに議論する

2024-10-06 | 先住民族関連

VOI 05 Oktober 2024, 15:1705 Oktober 2024, 15:17

コムナス・ペレンプアンのアンディ・イェントリヤーニ会長。(アンタラ/ホー・コムナス・ペレンプアン)

ジャカルタ - インドネシア共和国下院は、女性に対する暴力に関する国家委員会(Komnas Perempuan)のハイライトとして、家事労働者の保護に関する法案(RUU PPRT)を議論し、可決するのが遅れています。

コムナス・ペレンプアンは、2024年から2024年までのインドネシア下院に対し、PPRT法案の議論を早めるという約束を確実にするよう要請する。

「ほぼ20年間、PPRT法案は優先プロレグナに含まれてきたが、2024年末までPPRT法案は再び可決できない」と、コムナス・ペレンプアン会長のアンディ・イェントリヤニはジャカルタで確認されたとき、10月5日土曜日のANTARAから引用した。

コムナス・ペレンプアンは、PPRT法案の可決により、国内の家事労働者に快適さと安全性をもたらすことを望んでいます。

このPPRT法案の可決により、家事労働者とサービスを利用する雇用主との間により良い雇用関係を築くこともできると彼は述べた。

Andy Yentriyaniは、先住民族の保護のための法案についても同様の加速を行う必要があり、先住民族の女性と先祖伝来の宗教の信奉者に対する特別な保護を確保する必要があると付け加えた。

さらに、コムナス・ペレンプアンは議会に対し、環境ガバナンス、投資、気候に関する法案の議論において、暴力の被害者や気候危機の影響を受けた女性を回復させるための脆弱性と努力を予測するために特別な注意を払うよう促した。

コムナス・ペレンプアンはまた、暴力の被害者である女性のためのサービスを強化するための群島法案の議論を強調した。

前出のアンディ・イェントリヤニ局長代理は、「また、被害者とその家族の緊急の回復を確実にするために、この条約が必要であるにもかかわらず、これまで停滞してきた強制失踪から全員を守る条約も」と指摘する。

https://voi.id/ja/news/422569


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海面に突き出た巨岩は恋に破れた娘の化身 明治までは女人禁制の地 北海道・積丹半島の神威岬伝説

2024-10-06 | アイヌ民族関連

まいどなニュース10/5(土) 17:00

海面に突き出た奇岩「神威岩」

北海道・積丹半島の先端にある「神威(かむい)岬」に立つと、眼下には海面から直立した奇岩「神威岩」が見える。

【写真】きれいなハートの形の島「宝島」も見逃せない

当地に語り継がれる伝説によれば、ある武将との恋に破れた娘が恨みの念を残して海に身を投げ、この岩に姿を変えたのだという。

義経に恋した娘が海に身を投げ「神威岩」になった

日本海へ突き出ている積丹半島。その先端は「神威岬」と呼ばれ、海面から約80mの高さにある岬の突端付近まで遊歩道が伸びている。そこからさらに視線を海へ向けると、海面からそそり立つ巨岩がある。これが「神威岩」だ。写真では小さく見えるが、積丹観光協会によると高さ約40m、周囲約50mあるそうで、実に14階建てのビルに匹敵する大きさだという。

空から見ても神威岩はよく目立つ。その周りはほぼ全周に近い300度の大パノラマが広がり、丸みを帯びた水平線を望むことができる。

じつはこの神威岩には、いくつかの伝説が語り継がれている。そのひとつが「チャレンカ伝説」という悲恋物語である。要約すると、次のようなストーリーだ。

▽チャレンカ伝説

源頼朝に追われて蝦夷地へたどり着いた源義経に想いを寄せるアイヌの首長の娘・チャレンカ。大陸への野望を持ち旅立つ義経を追って岬までたどり着くが、義経を乗せた船はすでに遠い沖にあった。悲しみにくれたチャレンカは「和人の船、婦女を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」と恨みを残して海に身を投げると、その姿は神威岩に変わった。以来、女性を乗せた船が近づくと必ず転覆したことから、神威岬は女人禁制の地になった。女人禁制は、明治時代の初期まで続いたという。

以上、あくまで長い歴史の中で語り継がれてきた伝説なので、歴史的な検証は野暮というもの。神威岩の姿から生まれた物語である。

海の幸と観光資源が豊富な町

「神威」は「かむい」と読み、これはアイヌ語で神格をもつ高い位にある霊的な存在を意味するという。

神威岬がある積丹町は、人口が1740人(2024年8月現在)。開拓の歴史は古く、明治から昭和初期にかけてニシン漁の大漁場として発展した。今も産業の中心は漁業で、雑味がなくクリーミーな積丹産のウニは有名だ。ほかにも秋はサケ漁、冬はタラ漁など、四季を通して水揚げがあるという。

また、観光地としての知名度も高い。7月の「火祭り」、積丹神威クルーズなど祭りやイベントなどを楽しめるほか、神威岩の絶景、切り立った岸壁、シャコタンブルーと称される海の青さ、それら海の美しさを両側に見ながら神威岬まで続く遊歩道「チャレンカの小道」が整備されている。

2004年には北海道遺産52件のうちの1件に「積丹半島と神威岬」が認定され、次世代に引き継ぎたい北海道の大切な宝物であると認められた。

神威岬から少し足を延ばして229号線を通り、半島の東側にある「黄金岬」へ出ると、その沖にはハート型をした珍しい島「宝島」が浮かぶ。観光資源が豊富な積丹、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろう。

(まいどなニュース特約・平藤 清刀)

https://news.yahoo.co.jp/articles/63bcdbccfe04216c0f38cb2721c056d728d5b9cf


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国宝や重文 名品99件 茨城県立歴史館50年 特別展、5日開幕

2024-10-06 | アイヌ民族関連

茨城新聞 10/5(土) 8:00

内覧で関心を集めた「一橋家関連」の展示コーナー=水戸市緑町

開館から50年の節目を迎えた茨城県立歴史館(同県水戸市緑町)で、同館の重要所蔵品や過去に公開した茨城県ゆかりの名品を集めた特別展が5日、開幕する。展示品は「考古」「美術工芸」「民俗」などの分野から国宝・重文を含む99件で構成。同県行方市(旧玉造町)の古墳から出土した冠や一橋家伝来の馬具など、半世紀を彩った史料を一堂に並べている。

同館は、元知事の岩上二郎氏(1913~89年)が主導する形で、収集史料の保存と活用を目的に1974年に設立。当初から文書館と博物館の二つの機能を備え、全国的に注目を集めた。

現在は、茨城県に関する史料が集積する総合施設として、古文書や行政資料から、歴史、美術工芸、考古などの史料を含めた56万点以上を収蔵。公開や展示を通じて歴史と文化財の魅力を発信し、これまでに約390万人が入館した。

特別展は「開館50周年記念特別展 名品ゾクゾク-歴史館の半世紀-」と題し、「考古」「歴史」「美術工芸」「民俗」「一橋家関連」の5分野を柱に、国宝・重文を含む名品99件を紹介する。

「歴史」では古代に作られた日本最大の刀「直刀」(国宝、鹿島神宮蔵)、「考古」では同県行方市の三昧塚(さんまいづか)古墳から出土した「金銅製馬形飾付冠(こんどうせいうまがたかざりつきかんむり)」(国重文)、「民俗」では水戸藩の蝦夷地探検で収集されたアイヌ衣装、「一橋家関連」では蒔絵(まきえ)を施した馬具「黒漆雷文地沢瀉(くろうるしらいもんじおもだか)に葵紋蒔絵鞍(あおいもんまきえくら)」(国重文)などが見どころとなる。

同館で4日、関係者約150人が出席して記念式典が開かれ、小野寺俊館長が「培ってきた歴史的財産を受け継ぎ、新しい発想で磨きをかけていきたい」と決意を表明、テープカットに続き、展示を内覧した。

会期は11月24日まで。同館(電)029(225)4425。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1e7d7550e443a4b975f04d5ecdd581a8dd2454e8


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