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先住民族関連ニュース

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グアテマラ:大量虐殺、元将軍の裁判開始

2012-02-09 | 先住民族関連
毎日新聞 2012年2月9日 1時23分(最終更新 2月9日 1時43分)

 中米グアテマラで、クーデターで政権を握り82~83年に軍政を率いた独裁者リオス・モント元将軍(85)に対し、先住民のマヤ民族を中心に多くの市民を殺害した罪を審理する裁判が1月末に始まった。被害者の妻らで作る女性組織「コナビグア」のロサリーナ・トゥユク元代表(65)に心境を聞いた。【コマラパ(グアテマラ中部)で國枝すみれ】
 裁判開始の日を長い間待っていた。リオス・モント元将軍の他にも、虐殺に関与しながら政府に守られている元軍人がいる。全員を裁き、真実を明らかにしてほしい。
 マヤ民族の宗教指導者だった私の父は82年に、夫も84年に政府軍に殺害された。農民に文字を教えていた私も捕まりそうになった。多くの仲間が殺され、行方不明になった。
 当時の政府は「左翼ゲリラのテロから市民を守る」ことを口実にしたが、実際に政府軍が行ったことはマヤ民族のせん滅だった。政府はマヤ民族を国の発展の障害とみなしていた。マヤの文化的指導者はゲリラへの協力者として迫害され、女性は集団レイプされた。5歳の少女まで犠牲になった。
 3年前、私たちは虐殺現場の一つだった、コマラパの軍施設の跡地の一部を買い取った。地中から226人の遺体が出てきた。ガソリンで焼かれたり、首や足を切断されたりした遺体もあった。このうち身元が判明したのはこれまで17体しかない。
 ◇7万5000人犠牲
 グアテマラで96年まで続いた政府軍と左翼ゲリラとの内戦は20万人以上の死者・行方不明者を出した。特にリオス・モント元将軍の軍政下で大量虐殺が行われ、国連推計によると7万5000人が殺害された。犠牲者の83%がマヤ民族だった。
 元将軍は1月14日に国会議員としての免責特権を失い、訴追された。266件の人権侵害事件に関与し、この中で少なくとも1771人が殺害されたとされる。元将軍は無罪を主張している。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20120209k0000m030126000c.html

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ケニア:マータイさん祖国で進む森林破壊

2012-02-09 | 先住民族関連
 毎日新聞 2012年2月9日 1時29分(最終更新 2月9日 1時42分)

 植樹活動などに取り組み環境保護を訴えて04年にノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイ元副環境相が昨年9月死去した。マータイさんが生前、気にかけていた問題の一つが祖国ケニアの森林だ。その現状を知ろうと、森とともに生きてきたケニアの先住民「オギエク」の村を訪ねた。【マウ森林(ケニア西部リフトバレー州)で高尾具成】
 オギエクは、ケニアに住む44民族のうち2番目に数が少ないとされる少数民族で現在、約2万人。大半はケニア全土の約1.7%にあたる森林地帯で生活を続け、「森の民」として知られる。マサイなどと並び、最も古くからリフトバレー州を拠点に暮らしてきた。狩猟や植物採取に加えて主食の一つとして蜂蜜を採集し、栄養源としてきた。
 「森の木々に木をくり抜いた箱を置き、あとは自然に委ねてきた」と長老のキブロナ・シグラインさん(63)は樹上を指さした。樹上の箱にはハチが巣を作り、蜜がたまっている。「週に2、3回、コップ1杯ほどの蜂蜜を食べる」と話すジェームス・レシンゴさん(45)は、「ナットウ」と呼ばれる葉にとげを持つ植物を湯がき、すりつぶしたものを蜂蜜と一緒に口に運んだ。
 オギエクの居住地マウ森林は元来、約40万ヘクタールあったとされ、ケニア西部の主要12河川や五つの湖の水源となってきた。しかし、過去20年間の無計画な伐採や、森林保護法を無視した開発などで、4分の1にあたる約10万ヘクタールが消失したとされる。国連環境計画(UNEP)は、このまま破壊を放置すると、水源の枯渇や観光資産、農業への打撃などで3億ドル(約230億円)相当の損失になると警鐘を鳴らしている。
 61年、当時の英植民地政府がマウ森林を国有地として以来、オギエクは先住民ながら「違法滞在者」の扱いを受けるようになった。英保護領から独立した63年以降も、ケニア政府は木材の伐採場所や茶農場を拡大するなど経済政策を優先させ、オギエクは繰り返しの移住を余儀なくされてきた。
 01年には当時のモイ政権がマウ森林の法的保護を解除する計画を打ち出し、その後、オギエクの居住地を含む約7万ヘクタールの森林を伐採する方針を発表した。マータイさんらが政府に再考を求める嘆願書を出したが、政府は要求を拒否。「雇用創出につながる」との理由から、政府が複数の木材業者に伐採の許可を与えた。その後、伐採された森林の一部が当時のモイ大統領や閣僚に譲渡されていたことが暴露され、問題視されるようになった。
 07年末の大統領選に端を発した暴動後、08年に発足した連立政権のオディンガ首相はマウ森林の保護を宣言。オギエクの居住権も認め、09年に政府は森林保護プロジェクトを開始した。現在、ケニア政府は1本の木を伐採するごとに2本の植樹をするよう呼び掛けている。だが「まきや木炭を売る個人業者だけでなく(多くの雇用者を抱える)企業も植林を十分に行っていない。貴重な水源でもある森の破壊は水の枯渇につながる」と、森の住民のジョン・オリスさん(54)は嘆く。
 オギエクは長く森と共に生き、森の環境を維持してきた。近年は家畜飼育を始めた人もいる。地方議員ジョンソン・レオピさん(39)は「法的手段にも訴えながら、森林とともに我々の権利や文化を守っていきたい」と話す。村の指導者の一人、サリムさんは「オギエクなど少数民族が安住できないということは、ケニア全土や世界にとっても深刻な自然破壊や気候変動が進行中であることを意味する。森が失われ、ハチが消えてしまうと困るのは我々だけではないはずだ」と訴えた。
http://mainichi.jp/select/world/news/20120209k0000m030128000c.html

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イグルーで真冬の夜満喫 留萌

2012-02-09 | 先住民族関連
(北海道新聞 02/08 07:20)

 【留萌】カナダの先住民族イヌイットの住居「イグルー」が7日、留萌市内に登場し、市民はおでんや豚汁で体を温めながら、真冬の夜を過ごした。
 市民団体などが初開催したイベントの一環。イグルーは雪を固めた30センチ四方のブロックを積み上げて造り、高さ1・8メートル、内部の直径は約6メートル。
 主催者の有志は将来の観光利用も見据え、実験的にイグルーに宿泊する。気温は午後8時で氷点下1・2度だが、8日未明から荒天の予報。参加者の一人は「真冬でも、留萌人の意気込みは熱い」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/349207.html

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