助成事業会計、役員が支部チェックへ
(読売新聞 2010年3月8日)
北海道アイヌ協会は7日、札幌市内で臨時総会を開き、不適切な会計処理が発覚した釧路支部長の秋辺得平理事(66)について、理事職を解任することを正式に決めた。同協会は、再発防止策をまとめるとともに、道と道教委への助成金などの返還を決め、一連の問題へのけじめとする考えだ。
臨時総会には、協会本部の役員や各地の支部長ら計約60人が出席した。秋辺氏は欠席した。
加藤忠理事長は、総会の冒頭で、政府のアイヌ政策推進会議が発足したことを踏まえ、「孫子の代まで新しい可能性が開かれようとしている大事な時期に、こうした不始末があり残念だ。道民、会員に心からおわびしたい」と陳謝した。
続いて、参加者の記名投票が行われ、秋辺氏の理事職解任が決まった。また、釧路支部長の職についても辞職勧告が決議された。同支部は14日に臨時総会を開き、秋辺氏から説明を受ける。秋辺氏の進退は、支部の臨時総会で本人が明らかにする見通しだ。
釧路支部では2004~09年度、道の助成する38事業で、講師への謝礼金を水増ししたり、備品購入を装って架空の領収書を作ったりする不適切な会計処理をしていたことが道の調査で発覚した。
同協会は、各支部では会計処理のチェック機能が働かないと判断。道などの助成事業については、今後、本部役員を支部に派遣し、会計処理をチェックする再発防止策を決めた。10日に道へ報告する。
また、道と道教委から返還請求を受けた助成金や委託料など計711万円については、年度内に返還する方針だ。協会の運動資金として積み立てている基金を使うとしている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20100307-OYT8T00867.htm
(読売新聞 2010年3月8日)
北海道アイヌ協会は7日、札幌市内で臨時総会を開き、不適切な会計処理が発覚した釧路支部長の秋辺得平理事(66)について、理事職を解任することを正式に決めた。同協会は、再発防止策をまとめるとともに、道と道教委への助成金などの返還を決め、一連の問題へのけじめとする考えだ。
臨時総会には、協会本部の役員や各地の支部長ら計約60人が出席した。秋辺氏は欠席した。
加藤忠理事長は、総会の冒頭で、政府のアイヌ政策推進会議が発足したことを踏まえ、「孫子の代まで新しい可能性が開かれようとしている大事な時期に、こうした不始末があり残念だ。道民、会員に心からおわびしたい」と陳謝した。
続いて、参加者の記名投票が行われ、秋辺氏の理事職解任が決まった。また、釧路支部長の職についても辞職勧告が決議された。同支部は14日に臨時総会を開き、秋辺氏から説明を受ける。秋辺氏の進退は、支部の臨時総会で本人が明らかにする見通しだ。
釧路支部では2004~09年度、道の助成する38事業で、講師への謝礼金を水増ししたり、備品購入を装って架空の領収書を作ったりする不適切な会計処理をしていたことが道の調査で発覚した。
同協会は、各支部では会計処理のチェック機能が働かないと判断。道などの助成事業については、今後、本部役員を支部に派遣し、会計処理をチェックする再発防止策を決めた。10日に道へ報告する。
また、道と道教委から返還請求を受けた助成金や委託料など計711万円については、年度内に返還する方針だ。協会の運動資金として積み立てている基金を使うとしている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20100307-OYT8T00867.htm