めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

月と雷(角田 光代)

2013-03-05 22:25:14 | 本(普通) か・さ行の作者

なんだかんだ、読んでしまう 角田作品・・・
ということで、今回は こちら です。

いや~~~
つくづく、独特の「うまさ」類いまれな才能をお持ちの作家さんだと思います。
今回のも、また独特でして…
読みながら、登場人物に対して ここまで苛々させられる作品には、なかなか出会えないものです。

しかし、
登場人物に 限りなくイラついて、読者の精神状態を ここまで揺さぶりながらも
なぜか ページーをめくる手が止まらない… という不思議な魔性は、
本当に “脅威” です…  (*`Д´*)
読者にここまで感じさせるだけの筆力は、いやはや末恐ろしい…とさえ思えます。

第一、角田センセイご自身、この作品をお書きになるの
ここまで、ふしだらでいい加減な直子をでっちあげるのは、
相当なエネルギーを要したのでは ないでしょうか・・・ ヽ(`⌒´メ)ノ

それでいて、きっちりと ひとつの物語としてまとめあげる…、
これぞ 直木賞作家ならではの、ご力量ですな。
あっぱれ。

ワタシは、たまたま どうしても許しがたいキャラクターに対し、
及第点と付けることができませんでしたが、
ひとつの小説として、作家の先生の産物として 客観的に評価を下すとすれば、
実に「お見事!」と させていただきます。

その証拠として → 一気読みでした。

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