今日は、ワタシの 大・大・大好きな本について、書きます。
佐藤 多佳子さん…
この作品が世に出る前は、あまりメジャーな作家さんでは、
実はワタシは、かつて こちら を読んで、あまりの面白さと文章の上手さに衝撃を受け、
それ以来、ずっと気になる作家さんだったのです。
だから、佐藤先生が こちらの作品(一瞬の風になれ)で、
ドドーーンと、本屋大賞を受賞された時は、
「やっぱりな! 来たか~。」と 納得しました。
あ、
ちなみに、こちらの作品は、本屋大賞だけでなく 吉川英治文学新人賞も受賞されたそうです。
と、まぁ…、
2007年度は、ほんと、こちらの作品が一世を風靡しましたよね。
ドラマにもなったようですが、ワタシは 断然(きっぱり!)本で読む方を お薦めします!
だって、登場人物や、情景や、ストーリーが、読んでいてリアルタイムに浮かぶんですもの。
ここまで、読み手を等身大の世界に引き込んでしまう小説は、ほんと、なかなかないと思います。
何よりも、登場人物たちのキャラが良い!
それも、主役級の陸上部の面々はもちろんのこと、脇役陣1人1人にまで存在感が行き届いているのは、佐藤先生の力量のたまものですね。
それと、ワタシが特にすごいなぁ~と思ったのが、
「陰」の「哀」部分の描写と、盛り込みのタイミングですっ!
単なるスポ根ストーリーに留まらないのは、この部分が生きているから、
ストーリー全体から見ると、ほーんとこのスパイスが効いてる~!と、実感しますわよ。
しかも、佐藤先生ってば、この技巧の分量の加減を よぉーく心得ていらっしゃるもので…
この辺り、他の作家さんには ないものを感じます。
だからこそ、
ライバル校の強過ぎる選手も、ほんとイイ奴で…(涙)
読み終わった後には、テレビや映画とは全然違う 感動を味わえます!
ほんと、
爽やかな小説でした。
もしも、“教師が薦めたい1冊” というランキングがあったら、
これは、まず間違いなく ノミネートされることでしょう。