西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

金大中さん逝去、享年85歳

2009-08-18 | 時論、雑感
韓国の民主化運動の闘士、元韓国大統領の金 大中さんが肺炎でなくなった、享年85歳である。

1973年の夏、日本のホテルで当時の韓国KCIAに拉致され韓国に引き戻されたが、その後も韓国の軍事的政権と戦い続け、20世紀の最後に大統領に当選、「北朝鮮」に対して「太陽政策」を実践、ノーベル平和賞を得た。

核の持ち込み(米軍による「通過」)を知っていた佐藤栄作のノーベル平和賞と大分違っている、と思う。

冥福を祈る。

総選挙、二票をどう使うのか。

2009-08-18 | 時論、雑感
本日、いよいよ2009年の総選挙が公示され「戦い」が始まった。

それで色々の争点があり本格的マニフェスト選挙の始まりとも言える。

で、前からもそうなのだが、我々には小選挙区と比例区に対する二票を持っているのだと自覚すべきである。まあ小選挙区も比例区も同じ政党に投票するのは、ゴリゴリの人だろう。

そうではなく、もう少し柔軟に考えて、小選挙区は過去からのしがらみで個人本位、つまり自民党や民主党や公明党や共産党になっても、比例区は「しがらみ」にとらわれず将来のことも考えて、別の党に投票することもありうる。それが二票制のいいところだ。

比例区をどう使うかが大切だ。比例区は死票がないのだから是非維持していきたい。どうでしょうか。

「つながり」の豊かな住居の事例

2009-08-18 | 地域居住学
「つながり」の豊かな、の「つながり」として三つ考えていて、歴史とのつながり、環境とのつながり、そして人々とのつながりである。

○水俣病患者・佐々木つた子さんの家・・・歴史→二階つた子室バルコニーから子ども時代遊び、両親(漁民)も働いていた赤碕港が見えること。環境→同じく二階つた子室バルコニーから不知火海が見えること。人々→同じく二階つた子バルコニーから下の道を行きかう子ども時代からの友達、近所のおばさんと会話が交わせること。

○ユーコート(京都、48戸のコーポラティブ住宅)・・・歴史→平安時代の寝殿造りに似た配置。環境→共用庭に池がある。住棟に「つた」が這い上がっている。人々→寝殿造りの「釣り殿」の位置に集会所がある。

○つなね(奈良、私も「書斎」を持つ23戸のコーポラティブ住宅)・・・歴史→「つなね」という名称自体、『日本書紀』に由来する。環境→雨水を貯めて撒き水等に利用。人々→住みだしてから集会所の設計建設。色々のイベントあり、花見、鯉のぼり上げ、夏祭り、持ちつき、忘年会など。

○自宅(京都、OMソーラー住宅)・・・歴史→「思い出し・思いいれ」の住居。環境→太陽エネルギーの利用(OMソーラー)、浴槽湯のトイレ流し水への利用、緑との「つながり」を意識した窓の配置等。マイナス面→シロアリの発生。人々→前室を「交流室」と想定。親戚が泊まれる部屋。

マイナス「つながり」●超高層住居・・・歴史→ほとんど百年以内のもの。環境→地上の豊かな環境と切れている。人々→地上の人々、近所の人々との「つながり」が希薄。

こういう風に三つの「つながり」の視点から各住居を分析、位置づけしていきたい。