西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

構造が見える木造住宅

2009-08-19 | 住まい・建築と庭
今日は、住宅補修の40日目だ。6月末からやっているので「住みつつやる補修」の住人としても疲れてきた。出費も頭が痛い問題、でも「欠陥」が分かっていて補修をやらないのは、不誠実だ。

今までも柱は、真壁造りで見えるようになっていた。しかし、壁で見えない所に「蟻道」が伸びていた。柱は「四面」が見えるのが一番良い。まあ背割りも見えるが仕方あるまい。

胴差し、梁、小梁など横架材は天井などに隠れて見えないようになっていた。そこに知らず知らずシロアリが忍び入っていたのである。

今度の補修では、出来るだけ柱のみならず横に架かっている構造材も見えるようにする。構造材が見えているということは、光が当たっている、空気の流れが周囲にある、ということも意味している。明るいし、湿気もこもらないし、熱気もこもらない。

シロアリの嫌う環境だ。だから、今後、木造住宅では構造材が見える家が標準になるのではないか。

その意味で、某社が宣伝している「シャーウッド」が大壁造りというのはいただけない。「シャーウッド」とは、元々ロビン・フッドが住んでいた森の名前だ。イギリスのノッチンガムにあった。もし、森のイメージなら人の周りに木々が見えないといけない。少なくと、柱が壁に隠れる大壁造りにするのではなく、柱の二面以上見えている真壁造りにするべきだろう。