友人の延藤安弘さん(京大建築大学院同期、同研究室)から『おもろい町人(まちんちゅ)』(太郎次郎社エディタス刊行)がおくられてきた。前から「まちづくり」を後押しするために幻燈師として全国を回って得た情報を延藤流に味付けし、講談調に五話にまとめている。そうそう本の題目の前に「びじゅある講談」と銘打っているので、内容の形態をうかがえる。とにかく写真と語り口につられて読み進んでしまう。芸が段々高まっている感じだ。私も前からどんな立派な建築や町でも人間が写っていない写真は面白くない、と思っているが、この本の写真では人間が主人公で背景に建築や町がある、といった感じで好ましい。写真一枚一枚分析したら面白いと思う。つまり、人間、人工空間、動物、植物、歴史的な匂いの割合、配置等を分析すると、延藤安弘の視角が分かるのではないか。それはともかく、先ず見ていただきたい本である。
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