西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

シャーウッドの森

2005-10-11 | ロンドンの思い出(LSE時代など)
ロンドンにいた1983年にパトリック・ゲデス(Patrick Geddes、「都市計画の父」の一人)を研究しているノッチンガム大学のヘレン・メラー女史を訪ねてノッチンガムに行ったことがある。私は、ここはロビンフッドで有名なシャーウッドの森がある所と知っていたので楽しみにしていた。しかし、ノッティンガム城の前には、確かにロビンフッドの弓を引いている像はあったが、見回すが森らしいものはない。後でメラーさんに聞いたら、遥か彼方にそれらしきものが一寸ある、とのことで、大半は切り倒されて牧草地や町になったようだ。私は大学に行きメラーさんに私達の訳したてのゲデス著の『進化する都市』(鹿島出版)を贈呈した。彼女の書架には、仏語、独語訳等の『Cities in Evolution』も置いてあった。恐らく今は私達の和訳も並んでいることだろう。

後日談:積水ハウスは「シャーウッド」という木造のプレファブ住宅を売り出しているが、会社研究所の幹部の方と駄弁った時、私は「シャーウッドというくらいなので、森のように木が表に見える「真壁造り」でないといけないのではないか。」と言ったことがある。実際は、壁に隠れて柱が見えない「大壁造り」である。

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