西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「階級、階級闘争」から「小集団、個人参加」へも

2011-07-30 | 地域居住学
マルクスは、色々なことを「発見」し、我々に伝えたが、階級および階級闘争の発見は、凄いインパクトを世に与えた。

私は、学生時代、卒論のことを助教授の上田 篤さんに相談した時(喫茶店「進々堂」で)、私は無前提に「労働者階級の住まいに先進性があるのではないか。だから、それらの調査をしたい。」と言った時、上田さんから厳しい「教条主義批判」を受けたことを覚えている。

今でも大きく言えば階級、階級闘争が重要なことは、論をまたない。

しかし、実態として「労働者階級」やそれを主体とする「階級闘争」は、色々な理由で下火と言わざるをえない。

そのかわり、「小集団(アソシエーションやコミュニティ)や個人(地域住民、市民)」の多様な活動、運動が目立っている。NPOやボランティアもそうである。

私は、それらを正にマルクス、エンゲルス時代にはなかったこととして、現代的動きとして評価し、励まさないといけない、と思っている。それらの活動は、代議員制度とともに将来の新しい豊かな民主主義にとっても一つのベースとなりうるだろう。

皆さん、それぞれの持ち場で頑張っていきましょうね。

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