西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

奈良町における空き家の活用方法の一二(私案)

2006-09-20 | 地域居住学
11月の25日(土)26日(日)と奈良町の奈良女子大セミナーハウスを借りて「町づくりシンポ」をすることになり、私が司会・コーディネーターを仰せつかった。そこで実行委員会の人と打ち合わせをした。そこで議論の一助に今まで言っているアイデアを再度言っておいた。
奈良町と言っているのは、奈良市の三条通りの南の元・元興寺境内にあたる地域に広がっている町だ。奈良市役所が猿沢池の南にあった時には市民の流れもあったが、今は「寂しく」なっている。でも最近は奈良町に色々新しい動きもある。空き家がブティックになったり、レストランになったり色々である。一寸注目されるのは、奈良女子大学のセミナーハウスが出来たことだ。これは、私が昔から提案していたことの実現だ。つまり、奈良は古代を扱う様々学問分野の故郷・宝庫である。考古学、古代史学、国文学、歴史地理学、建築史学、仏教学、仏教芸術学等々、毎年、全国から研究者や学生が来て研究・学習している。ならば、そういう学究が寄り付くセミナーハウスを群として作ったらどうかということだ。奈良女子大学セミナーハウスは「先ず隗より始めよ!」なのだが、以後全国の大学に続いて欲しい。
次に、私設博物館構想も良いのではないか。最近は、余暇の時代、「余裕の時代」で、様々な趣味に生きる人達も多い。その中で様々なものを収集している人も多い。実際、時計というか時を知らせる装置を集めて奈良町で「時の資料館」を開設している人がいる。10年も収集すればセミプロだ。民族楽器、民族衣装などを集めている人もいるようだ。大きな博物館ではなく、ミニ博物館として奈良町の空き家を活用すればどうか。大学セミナーハウス群ともどもユニークな文化地域になるに違いない。

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