日本建築学会編『集住の知恵 美しく住むかたち』(技報堂)を買い、シンポジュームも聞いた。本では76の日本、アジアの農山漁村の風景、景観を集録している。伴丈正志さんが司会、徳島の林さんが特別参加、伊藤庸一さん、岡田知子さん、重村 力さんが話をした。76のシーンを四つに仕分けしているが、示唆に富む。Ⅰ立地を読み解く、環境に適応する、自然>人 Ⅱ自然と住み合う、自然を活用する、人>自然 Ⅲ集まって住む形、集住を仕掛ける、人・人 Ⅳ集まって住む形、集住を仕掛ける、人・神 というものだ。ここに出てくる「神」は現在の都市計画ではけっして出てこないものであるが、最近、上田篤さんが盛んに歴史的国土づくりでふれている。
私は最近「つながりの豊かな地域居住」と言っているが、その「つながり」とは、環境、人々そして歴史である。この本では、76シーンについて何時の時代のauthenticityなのかはそれぞれではっきり書かれていない。連綿と続いてきて「今、美しい」と言っているようだが、手続きとしては、何時頃の成立か、はっきりさせるべきだろう。そのあたりを河野泰治さんが質問したのではないか。中島さん(熊本)が「史的唯物論による発展とこれらの美しさの関係をどう思うか」と質問し、自分としては「良いものは良い、美しいものは美しいでよい」といった趣旨を述べてていたが、私は「科学的社会主義は、過去の良いものは全て受け継ぐ主義ではないか」と思っている。
私は、二人の発表された方が子供達を調査に連れ出して、飽きられたような趣旨を述べられたので、こういう美しさは、きちんと言わないと理解されない、今回の説明を聞いて若い学生諸君も分かったのでは、と近くの若い女子学生に聞いたら「その通り」という感じだった。その説明では、全体の風景、景観の解読が必要では・・と言ってみた。重村さんは、そういうモノグラフも大切だが、実地に連れ出して間違えながら学ぶことだ、と実践派らしい答えだった。
伊藤さんや重村さんの「現場での感動」は大切と思う。重村さんの海に感動、自然は汲めども尽きず、との言葉は実感がこもっていた。
岡田さんのアジアの例や林さんの徳島の例も面白かった。
私は最近「つながりの豊かな地域居住」と言っているが、その「つながり」とは、環境、人々そして歴史である。この本では、76シーンについて何時の時代のauthenticityなのかはそれぞれではっきり書かれていない。連綿と続いてきて「今、美しい」と言っているようだが、手続きとしては、何時頃の成立か、はっきりさせるべきだろう。そのあたりを河野泰治さんが質問したのではないか。中島さん(熊本)が「史的唯物論による発展とこれらの美しさの関係をどう思うか」と質問し、自分としては「良いものは良い、美しいものは美しいでよい」といった趣旨を述べてていたが、私は「科学的社会主義は、過去の良いものは全て受け継ぐ主義ではないか」と思っている。
私は、二人の発表された方が子供達を調査に連れ出して、飽きられたような趣旨を述べられたので、こういう美しさは、きちんと言わないと理解されない、今回の説明を聞いて若い学生諸君も分かったのでは、と近くの若い女子学生に聞いたら「その通り」という感じだった。その説明では、全体の風景、景観の解読が必要では・・と言ってみた。重村さんは、そういうモノグラフも大切だが、実地に連れ出して間違えながら学ぶことだ、と実践派らしい答えだった。
伊藤さんや重村さんの「現場での感動」は大切と思う。重村さんの海に感動、自然は汲めども尽きず、との言葉は実感がこもっていた。
岡田さんのアジアの例や林さんの徳島の例も面白かった。
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