西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

問診、聴診(五感診)、往診、そして高度診断

2012-05-31 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
東日本大震災の被災地、仮設住宅地では、お医者さん一人でもいいから常駐する診療所が求められている。それだけで住民に安心感をもたらす。

そこでは高度の診断機器は、普通ないし必要ないだろう。にもかかわらず「安心感」をもたらすのは、同じ人間、総合センサーとしてのお医者さんがいるからだ。

その医者は、診療所に入ってくる患者の様子を見、状況を聞き(問診)、聴診器をあてて内なる「声」を聞くのに対して、患者はホッとするのだ。

そして、場合によって仮設住宅に往診する。こういう人間的交流医療が、全体的に再度求められているのではないか。

勿論、色々な診断手段が開発されている。それは、「高度」故に「高い」、保険点数も高くなる。これらは、自覚ない予防段階で使われるならば、必ずしも「高く」はない。

既に進行している病気に適応するから「高く」なるのだ。それを否定しないが、使い方を考えるべきであろう。普通は「医は仁術」でやるべきだろう。

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