西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ロンドン報告(30)ハムステッド田園郊外視察-11様々な町(通り)

2005-09-30 | 地域居住学
中心広場から北に進む通りから北方の遥か向こうに1983年には私達が住んでいたMill Hillの巨大なガスタンクが見えていたが、今は見えない。(ロンドン報告(7)参照)この通りもそうだが、先に「様々な住まい」について書いたけれど、HGSでは同時に「様々な通り(町)」を見ることが出来る。壁の煉瓦が見える通り、スタッコ(漆喰)を塗った家でまとめている通り、普通の対面の二列の通り、クルドサック(袋小路)の通りなどである。西山康夫さん(東京理科大)によるとクルドサックはフランス語だが最初にやったのは第一田園都市のレッチワースとのことである。同じアンウィンが計画したのだからHGSも、それを取り入れたのであろう。又別の味があると思う。クルドサックの突き当たりは少し「目立つデザイン」にして突き当たりを横に次の通り(町)に抜けられる細い路地を造っているところもあった。住まいのデパートであると共に通りと住まいのまとめかたのデパートでもあると言えよう。こういう所なので他の地域の住民達も勉強に来るようで、ある通りでは団体が地元の人の解説を聞いていたのにぶつかった。

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