西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

鉄筋コンクリート建築は本来どうなのか

2006-04-13 | 住まい・建築と庭
ある友人と姉歯問題について駄弁っていたら、その友人は「鉄筋コンクリートは本来、良い材料と思っていたが、内部の鉄筋が見えなくなるのは本来「欠陥」かもしれない」と言った。別の友人は「設備屋で、配管が出来ないからと鉄筋を切る、という話を聞いて仰天した」と語っている。鉄筋コンクリートは、鉄筋の長所とコンクリートの短所、鉄筋の短所とコンクリートの長所を補い合ってうまく出来ている複合材料と私も考え、一般構造の講義でも伝えてきたが、上に述べたような事故と言うか事件が起こって「氷山の一角」と言われると、勿論、技術者倫理や検査体勢の前進で何とか、というより鉄骨、木材等は隠しようもなく全部が見えていて、チェックし補修もしやすいが(例えばエッフェル塔や法隆寺)、鉄筋コンクリートは、鉄筋が見えなくなるという所が最大の問題と思ってしまう。まあ1世紀ほどの材料で、ル・コルビュジェはじめ近代建築家は、この材料で近代建築を造ってきたのだが、ここにきて一度根本から見直すことが必要なのではないか。

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1 コメント

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こんにちは! (BENELOP)
2006-04-13 17:29:31
姉歯問題はすごかったですね。鉄筋の太さが大事なんですね。
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