西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ロンドン報告(23)ハムステッド田園郊外視察-4車道への駐車

2005-09-28 | 地域居住学
先ずROTHEWICK ROADから入った。車道の両側に自動車がズラリ駐車している。思い出してみるとロンドン市街地でも「駐車メーター」による路上駐車している所が多い。考えてみると、ロンドン市街地もハムステッド田園郊外も自動車が大衆化していない時期に計画され骨格が形成された。ハムステッド田園郊外建設は1906年にスタートしたが、大衆車のはしりと言われるフォードT型車は1908年から販売され、特に1914年からはベルトコンベアーによる大量生産方式を取り入れ、値段が安くなり大衆化が始まったのである。だから、その後増えてきた自動車にどう対処するかがハムステッド田園郊外の大きな問題となった。住宅敷地内に切り込んでガレージを造ることも出来るが、それをやめて路上駐車を認める風にしたのである。住宅敷地内に切り込めば生垣も少し切らないといけない。ハムステッド田園郊外の特徴の一つ、生垣の町並みが崩れるのである。それを止めて可能な所は路上駐車を認めたのは一つのやりかたであろう。勿論、そうしてもなお真ん中を自動車が通れる所では可能なのだ。日本でも「駐車メーター」の所も若干あるが、イギリスに比べ全然少ない。日本でも可能な所は更に取り入れたらどうか、と思った。

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