西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

教育基本法の「改正問題」

2006-05-19 | 時論、雑感
教育基本法では、初めの方に次のような条項がある。これは素晴らしいことを言っているのであって寸分も変える必要はないと思うがどうであろうか。今、国会で教育基本法「改正」が論議されようとしているが、この次に憲法「改正」の狙いがあろう。ここで再度しっかり認識して踏みとどまる必要を強く感じる今日この頃であるが、皆様いかがお過ごしですか。

第一条 (教育の目的)  教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

第二条 (教育の方針)  教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければならない。この目的を達成するためには、学問の自由を尊重し、実際生活に即し、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によつて、文化の創造と発展に貢献するように努めなければならない。

第三条 (教育の機会均等)  すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであつて、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によつて、教育上差別されない。
○2  国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によつて修学困難な者に対して、奨学の方法を講じなければならない。

第一条の「教育の目的」には、知識を増やすとか偏差値を上げるとか、はたまた創造性を高めるとかも書いてはなくて、「人格の完成をめざし」と書いている。一口に言うと、教養深く健康で自主的・文化的な人間を育成することであろう。

南田辺北地区ネーミング募集

2006-05-19 | 言語・字・言語遊戯
今朝、近鉄高の原駅前でUR都市機構の人がビラを配っていた。関西学研都市南田辺北地区プロジェクトの名前募集と言う。面白そうなのでインターネットでアクセスしてみたら、既に候補の名前が設定してあって、全て最初に「同志社」が付いている。そのプロジェクトは同志社大学・京田辺キャンパスのすぐ南の敷地なので、UR都市機構としては同志社の学園イメージを売り込み、同志社としても名前が広がるので良しとしたのであろう。「選択投票」だったので応募はやめた。
全て考えるのなら考えて応募したのに・・、それでも当然、同志社も意識しているのに・・。一応言ってみておこう。「どうだい京田辺タウン」
平仮名、漢字、片仮名の組み合わせ。「どうだい」に同志社、「京田辺」に京田辺市、「タウン」にUR都市機構を思いやっている積もり。さて、こう聞かれたらどうする。勿論「そりゃ素晴らしいさ」と答える。

手の日本人、足の西洋人

2006-05-19 | 色々な仮説や疑問
『手の日本人、足の西洋人』(徳間書店)という本を書いたのは大築立志さんである。私より4歳年下、奈良女子大学(文学部・体育学)から東京大学に移られたがどうしておられるだろうか。元々東大の出身である。この本は大分前に読んだのだが、なかなか面白かったという印象が残っている。大築さんが西洋に行って自転車に乗ってブレーキは足でペダルを逆回しにしてかける、というのを経験して、ふと思いついた面もあるらしい。確かに日本では手を使ってブレーキをかけている。犬は四足動物だが、我々日本人は犬に「お手!」と言っている。これは、前の二本足を「手」と認識している証拠、というのも面白かった。
最近、日本人の手の器用さがどんどん低下しているようだ。私が子供たちに、パクッと食べられるハンバーグよりも、箸を使って小骨のある魚を忍耐強く食べることを薦めている所以である。大築さんも東大定年退職の年に近づいている。一度会って駄弁りたい気分である。