東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

最後の今戸人形師 尾張屋春吉翁

2010-05-08 06:46:19 | 今戸人形(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010366 最後の今戸人形師であった尾張屋・金澤春吉翁については、お人形の吉徳先代・山田徳兵衛さんによる「人形百話」の中の話をお許しを得て当ブログで引用させていただきました。

春吉翁は明治元年の生まれ、先代兼吉さんのもとで今戸の土人形作りを修業され、作っていらっしゃったが、明治の終わりに新しい玩具によって今戸人形の需要が減り、土人形作りを中断。箱庭細工の製作に転じていらっしゃったのでしたが、関東大震災で被災。その後今戸の街の復興の際、人形作りを中断された折に敷地内に埋めておいた型が再び掘りだされたのを機会に、多くの江戸趣味、郷土玩具趣味の人々の需めに応じて、往時のやり方で今戸人形を再興されたのでした。昭和19年に他界されました。

尾張屋・金澤家は今戸神社(旧今戸八幡)に残る云型の狛犬基壇に刻まれている「金澤喜太郎」を初代とする今戸焼の旧家のひとつで、春吉翁で6代を数えました。

その人形たちは流石に生粋の今戸人形師だけに、小さな人形であっても手慣れた面描、明治時代まで伝わっていた今戸人形の配色を正しく伝えたものであることが、現存の作品からわかります。最後の今戸人形師であると同時に最後の名工でした。

春吉翁のお人柄や製作風景を記録したという映像があった、という話が伝わっていますが、その後フィルムがどうなってしまったのか、消息がわかりません。

この葉書はその映画の宣伝のものかと思われ、「高野洋一氏作」「昭和12年第5回コンテスト入賞」とあります。差出人は人形玩具の研究家であった有坂与太郎氏。

春吉翁の土人形作りの様子を動く姿で見てみたいものです。今もどこかでフィルムが残っていることを祈り、何時の日か私たちの前で上映されることを願ってやみません。

 

 

 

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