東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

珍来川口店

2010-12-25 18:44:09 | おいしいもの

2007_0101_000000p1011150 中華の「珍来」。大ぶりな餃子とラーメンを中心としたお店です。確か、本店は草加の駅前だったかと思いますが、東武伊勢崎線沿線を中心にチェーン店があります。

昔、通勤で竹の塚駅を利用していたので一番馴染みがあったのは竹の塚店でしたが、なくなってしまったような、、。五反野、梅島、西新井、谷塚、北越谷にもありました。

勤めが変わって以来、伊勢崎線沿線に寄る機会もなかったのですが、その後、西川口や川口にもあることを知りました。

最近よくある大手の安さが売りのチェーンとは違って、食べでがあるのが魅力です。大きな餃子は今でも一皿¥310。ラーメンは¥480です。タンメンや坦々麺などもありますが、基本的にはさっぱりとした醤油ベースのお汁なので胃にやさしく安心して食べることができます。

なぜか私はついワンタン麺の大盛りを注文してしまいます。今風のしつこくて甘いお汁ではないので、ラーメンマニアな人よりもサラリーマン風の人で繁盛しているようです。

食べたくなると電車でひと駅、しかし川を二つ渡って、越境して出かけます。

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今戸焼(38) 村雲焼?の手あぶり (橋本三治郎 作)

2010-12-25 01:57:19 | 今戸焼(浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1011152 朝夕すっかりと冷え込むようになりました。

この時期こそ昔は手あぶり火鉢の重宝する季節だったことでしょう。

画像の手あぶりの底には「對鷗斎」「橋本三治郎」の陶印がみられ、今戸神社(旧・今戸八幡)の狛犬の基壇や明治時代の記録に残る名工・橋本三治郎の作であることがわかります。(狛犬基壇には橋本三次郎とある。)

この人は、白井善次郎や白井半七とならぶ今戸焼の旧家で、また明治の上野の勧業博覧会に製品を出品して牌を受けています。

「東京名工鑑」という文献には、その製品の特徴として「村雲焼」という名前が挙げられています。それがどんなものであるかは記述されていませんが、この画像に見られるような雲海にも山並みにも、また波のようにも見える模様のことではないかと思うのですがどうでしょうか?

その製造方法については、素人の私にはよくわからないのですが、木地を素焼きしてから灯明油と那智石(または鴨川石)で表面を磨き木地の表面を滑らかにし、黒鉛を塗って再度焼きあげる。そして漆を施すということなのかどうか、、。しかし、この雲海にも見える模様はどのように出すのか、、???黒鉛の塗り方によるものか、あるいは漆の塗り方によるものか不思議です。

話が脱線しますが、大学時代にエッチングやリトグラフの実習をしましたが、先輩でリトグラフで版面にインクを濃淡滲ませて置いていき、その重なりによって不思議な濃淡を作りだす人がいました。

画像の手あぶり火鉢の雲海風の模様が何となくその効果に似ている感じがするのですが、膠か何かのメディウムで溶いた黒鉛の濃淡によって出せるものなのかあれこれ空想するばかりです。