生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信392 ・アメリカは尊敬できる同盟国か

2009-12-28 07:10:06 | 日記
お早うございます。
生き生き箕面通信392(091228)をお届けします。

・アメリカは尊敬できる同盟国か?
 今朝の日経新聞は中曽根康弘元首相へのインタビュー記事を一面に掲載しています。そのなかで元首相は「日米同盟は日本の国際的地位の安定を担保する。アジア・太平洋地域の平和維持の基本にもなっている。アジアのみならず世界の財産だ。この『世界性』をもっと協調する必要がある」と主張しています。

 しかし、果たしてそうでしょうか。これから5年先、あるいは10年先、日米同盟は「世界の財産」でしょうか。

 ぼくは、アメリカは財政上の困難から中期的には現在の戦線を縮小せざるを得ないとみています。現在のアメリカ政府の借金は5500兆円とされています。天文学的すぎて、一体どのくらい大変なのか想像もできないくらいです。オバマさんは、公約の国民健康保険制度を導入することにしましたが、その財源は国債に頼らざるを得ませんから、借金はさらに膨れ上がります。

 すでに国家破綻状態なのが実態です。アフガンやイラクで戦争をやっている場合ではありません。しかし、オバマさんはここから公約通りに撤退することはできないでしょう。引き続き戦争を続け、アメリカ自体の国力を消耗していくのです。

 そんな国の尻馬にのって、いつまで「アメリカと手を組んでいれば安心だ」といえるのでしょう。第一、そんな”戦争好きな国”が世界中から尊敬を集めているでしょうか。

 ぼくも、かつてはアメリカが尊敬できる国だと思っていた時期があります。しかし、時移り、時代が変わるとともに、アメリカも変質し、金権亡者がひしめく国柄になってきました。昨年のリーマン・ショックに象徴される世界不況の発信源はアメリカでした。ところが、少し落ち着いてくると、再びウォール街の亡者が息を吹き返してきました。世界の経済を混乱に陥れた元凶であるという自覚はどこへやら。懲りない面々です。

 いずれ近いうちに、ハイパー・インフレへ行くか、ドル切り下げか、国家財政のデフォルト(債務不履行)か、です。

 アメリカとの同盟にこだわっていては、アメリカの戦費をもっと負担させられます。

 それよりは、世界の平和をもっと別の形で担保する策をいまから探るべきと考えます。世界の安全保障、あるいはアジアの安全保障という観点のなかで、日本の安全保障を見直すべきではないでしょうか。ドロ舟化しつつあるアメリカ丸にいつまでも乗り続けていては危険です。