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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信375 ・「理想主義」を実現する道筋は?

2009-12-11 06:13:43 | 日記
お早うございます。朝から強い降りになりました。一雨ごとに冬が近づいてくるのを実感します。
生き生き箕面通信375(091211)をお届けします。

・「理想主義」を実現する道筋は?
 ノーベル平和賞授賞式に臨んだオバマ大統領は、昨日10日の受賞演説で「『こうあるべきという世界』をめざそうではないか」と訴えました。「私は、キング牧師がこの場でかつて語った『暴力は決して永続する平和をもたらさない』という言葉を胸に話している」とも述べました。

 「愛の法則」について、こうも語りました。「全ての主な宗教の中核にある法則は『人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなた方も人にしなさい』ということだ」と。そして「戦争があり続けることを理解しつつも、平和を追求することはできる。われわれにはそれができる。なぜなら、それこそが全世界の希望であるからだ。それこそがこの地球でわれわれがやらなければならない仕事だ」と結びました。

 受賞演説に一貫して流れていたのは、「理想主義」を追い求める姿勢です。ぼくも、オバマさんの考え方を支持します。

 ただ、どうしてもぬぐえないのは、現行不一致の落差の大きさに対する違和感です。「言ってることと、してることが、違うじゃん」です。だから、平和賞を受賞するための作文のように受け取れてしまうのです。

 唐突ですが、オバマさんがいま打ち出すべきは、日本の平和憲法9条の精神です。武力による国際紛争の解決の道ではないと考えます。受賞演説は、内容的には「理想主義」を追求するものですが、オバマ政策の実態とくらべるとき、アフガンでの戦争やイラク戦争の正当化を強弁するものとして空しい響きがつきまといます。

 9条は、国際紛争を解決する手段としての武力行使を禁じているのは、ご存知の通りです。必要なことは、これを”お飾り”として神棚に供えておくのではなく、実際に機能させる知恵を絞ることではないでしょうか。

 オバマさんにも、そう呼びかけてほしかった。第一、アメリカは戦争を戦えるほど財政に余裕がないではないですか。そろそろ本気で、「民生による世界平和」への道筋を明確にしたいものです。