生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信385 ・NHKドラマ「坂の上の雲」は時代錯誤

2009-12-21 06:43:06 | 日記
おはようございます。野口聡一さんがロシアのソユーズで本日午前7時前に宇宙に飛び立つ予定です。かつてソ連といっていた時代は仮想敵国でしたが、いまは友好関係です。あの冷戦とはなんだったのでしょうか。
生き生き箕面通信385(091221)をお届けします。

・NHKドラマ「坂の上の雲」は時代錯誤
 3年間にわたって放映するという大型ドラマ「坂の上の雲」は、昨日のタイトルが「日清開戦」。見ていて、どうにも釈然としない思いが残りました。

 制作の意図は、「明治の青春期を描く。若々しい国づくりの息吹を伝えたい」ということでした。

 しかし、実際には、「日本陸海軍、よく戦えり」と、軍人、軍隊をたたえる仕上がりになっています。

 日本は、115年前の明治27年に日清戦争で一応の勝利を得、その10年後の日露戦争でも勝ち、中国大陸、朝鮮半島に権益を獲得しました。つまり、帝国主義時代の一角に橋頭堡を確保し、他国の一部とはいえ日本が実効支配しました。

 来年は日韓併合100年です。朝鮮を支配下におさめた日本は、朝鮮の人に創始改名、つまり名前を日本人風に改めさせたりしました。金さんは、金田のように。

 14年前の当時の村山首相による”村山談話”は、「過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」ことを公式に認め、「心からのお詫びの気持ちを表明します」と謝罪しました。

 日本はこれから中国や韓国と、どのように隣国としてのいい関係をつくっていくか、ここにこそ腐心しなければならない時機です。その時機に、日本が「勝った」とこれみよがしにいいつのるような印象を与えかねない企画はいかがなものか。時代錯誤、アナクロニズムではないでしょうか。これが今後3年間も延々と続くのかと考えるだけで、「またNHKには不払いしようか」と考えてしまいます。