生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信386 ・「低酸素社会の構築」を国家戦略に掲げましょう

2009-12-22 06:32:02 | 日記
お早うございます。今朝の大阪の気温は3℃を切っています。日中は少し暖かくなるそうですが。
生き生き箕面通信386(091222)をお届けします。

・「低酸素社会の構築」を最優先の国家戦略に掲げましょう
 今日は冬至。1年で最も昼が短く、大阪では4時間20分短い。日の入りは午後4時52分だそうです。ただ、明日からは昼の時間が一日、一日長くなっていきます。昔風にいえば、太陽が新生する一陽来復。今日はゆず湯につかって、来し方を振り返り、行く末をおもんぱかりましょう。

 世界の行く末は、COP15が大した収穫もなく終わったため、暗雲が立ち込めています。

 しかし、よく見るとあちこちに希望の灯がともっているのが分かります。とくに日本は、環境技術では世界の最先端レベルを走っています。さまざまな企業が、目を見張る成果を上げつつあります。問題は、そうした成果を日本の国家戦略として活用するかです。政治の出番です。ここがドイツなど欧州勢に大きく立ち遅れているのがもどかしい。

 イギリスは、07年に気候変動に対する安全保障を国家戦略とすることを政府が決定し、気候変動法も制定しました。フランスも、今回のCOP15には、気候変動の専門家を本格的に投入しました。日本は、NGO代表を連れていきはしましたが、端役程度の扱いだったそうです。

 これからの国際的な交渉は、高度な専門知識が必要になってきます。そこでリーダーシップをとらなければ、不利な義務を押し付けられることにもなりかねません。いんちきな排出権取引などが大きな顔をするのは、その典型です。

 政治が「低酸素社会への大転換」を国家戦略として打ち出すべきだ、と多くの人が指摘しています。日本という国の「この国の形」としては、平和国家とならんで「低酸素国家」の旗を高く掲げたいものです。

 民主党は、せっかく国家戦略室(法制化を経て戦略局に格上げの見通し)を立ち上げ、菅直人副総理を担当大臣とし、古川元久という切れ者の内閣府副大臣を戦略室長にしたのですから、世界をリードする国家戦略を打ち出していただきたい。その方向に進むことこそ、「この国の形」を目に見えるものとし、行く末を確固とすることにつながると信じます。