生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信378 ・「死ぬまで生きる」ことこそ大事―立花隆さんの発見

2009-12-14 06:30:12 | 日記
お早うございます。今週末には寒気が南下し、冷え込むようです。
生き生き箕面通信378(091214)をお届けします。

・「死ぬまで生きる」ことこそ大事―立花隆さんの発見
 「知の人」と評される立花隆さんのがん闘病の様子が昨日、NHKテレビで放映されました。

 がんと闘う最前線の研究者を世界中に取材して歩いた後、たどり着いたのは「がんはしぶとすぎるほどしぶとい」「人間は『死ぬまで生きる力』を持っている。だから「死ぬまで生きる」ことこそが大事ではないか」という”発見”でした。

 細心の研究で分かってきたことは、「がんの発生は、人間が生きるということとほぼ同じ。人間はがんにとらわれざるを得ない宿命をもっている」ということ。

 それはどういうことかというと、私たちが生きているというのは毎日数千億以上の遺伝子が信号(パスウエイ)をやりとりして細胞を再生しているわけだけど、それだけにどうしても再生ミスが起きる。その再生ミスが起きた時に、免疫細胞(マクロファージ)が出動してがん細胞を封じ込めるとみられていたが、最近はむしろマクロファージががん細胞の活動を手助けしていることが分かってきた。つまり人間が生きているとがんになることが避けられないほど確率は高い。

 しかも、がん幹細胞は、薬に対する抵抗力が極めて強く、放射線などでやっつけようとすると、ほとんど自分の正常細胞を攻撃するのと同じ結果になる。それほどしぶといのだそうです。

 取材を終えて立花さんはこういいます。「私の残りの命はそう長くはない。しかし、QOL(人間らしい生活の質)を下げるつもりはありません。人間には最期まで笑う力がある。生命の起源はいまもって分からないし、生命は『死』を含んだものだけど、生命というものはすごいなと思う。そして人間は死ぬ力を持っている。死ぬまで生きる力を持っている。だから人間は『死ぬまで生きる』ことこそが重要ではないでしょうか」と言っていました。

 改めて発見したのが「人間は最期まで笑う力を持っている。人間は死ぬ力を持っている」ことだったとリポートしていました。