おはようございます。まもなく新年ですが、恐ろしい時代が訪れる予感がします。
生き生き箕面通信371(091207)をお届けします。
・なお暴走続ける米国キャピタリズム―ハイパーインフレへ
映画「キャピタリズム―マネーは踊る」を観ました。マイケル・ムーア監督が「ぼくのすべての集大成なんだ」と語る通り、ムーア流ドキュメンタリーの結論が明快に示されていました。しかもエンディングのミュージックはあの「インターナショナル」でした。
われらが資本主義は、産業資本主義まではまだ”健全さ”のかけらを残していましたが、金融資本主義に変化してからは、利益を上げるものが「勝てば官軍」とみなされ、資本主義には絶対に欠かせないはずの倫理観があっさり放てきされてしまったのです。そして、リーマン・ショックにいたる十数年ほどは、おぞましい「強欲資本主義」へ変身し、暴れまわったのです。いまも変わりません。
レーガン大統領時代に、フリードマン教授の「市場原理主義」が採用され、ホワイトハウスをいわば乗っ取った強欲金融資本の代理人たちは、金融という暴れ馬のたずなを緩める規制緩和策をつぎつぎに打ち出し、どこまででもむさぼれるジャングルに解き放ったのです。
ある日突然、リストラされた労働者。こどもを抱え、真面目に日々仕事にいそしんできた人々を放り出し、人件費削減で利益を出しました。ローンを払えなくなり、保安官に泣く泣く家を追い出される実直な庶民。社員にこっそりと生命保険をかけ、死亡保険金でかせぐリストには一流企業の名がずらり。
アメリカの1%の富裕層の富は、95%の貧困層の富の合計を上回るほどの超格差社会になったことが、たびたび映し出されます。
リーマン・ショックが起きると、この富裕層は「救済を」と政府から7000億ドルを支出させました。いまもぬくぬくと超高額の報酬を得ています。職を追われ人が続出しており、ローンを払えない庶民層は家を追い出され住むところもないのにです。
GMの倒産が示すようにアメリカは物づくりは不得意な国になってしまい、結局、ドル紙幣を刷り続けるほかありません。その結果もたらされるのは、否応なくハイパーインフレです。朝100円のパンは、夕方には200円。次の日は400円。第1次大戦後に敗戦国ドイツが実際に陥った物価の異常な高騰。
この状況が来年にも訪れるという見方が出てきました。すでに金やプラチナが高騰し始めています。中国も米国債ではなく、金の購入に切り替えつつあります。インフレ・ヘッジの動きが現実化しているのです。
生き生き箕面通信371(091207)をお届けします。
・なお暴走続ける米国キャピタリズム―ハイパーインフレへ
映画「キャピタリズム―マネーは踊る」を観ました。マイケル・ムーア監督が「ぼくのすべての集大成なんだ」と語る通り、ムーア流ドキュメンタリーの結論が明快に示されていました。しかもエンディングのミュージックはあの「インターナショナル」でした。
われらが資本主義は、産業資本主義まではまだ”健全さ”のかけらを残していましたが、金融資本主義に変化してからは、利益を上げるものが「勝てば官軍」とみなされ、資本主義には絶対に欠かせないはずの倫理観があっさり放てきされてしまったのです。そして、リーマン・ショックにいたる十数年ほどは、おぞましい「強欲資本主義」へ変身し、暴れまわったのです。いまも変わりません。
レーガン大統領時代に、フリードマン教授の「市場原理主義」が採用され、ホワイトハウスをいわば乗っ取った強欲金融資本の代理人たちは、金融という暴れ馬のたずなを緩める規制緩和策をつぎつぎに打ち出し、どこまででもむさぼれるジャングルに解き放ったのです。
ある日突然、リストラされた労働者。こどもを抱え、真面目に日々仕事にいそしんできた人々を放り出し、人件費削減で利益を出しました。ローンを払えなくなり、保安官に泣く泣く家を追い出される実直な庶民。社員にこっそりと生命保険をかけ、死亡保険金でかせぐリストには一流企業の名がずらり。
アメリカの1%の富裕層の富は、95%の貧困層の富の合計を上回るほどの超格差社会になったことが、たびたび映し出されます。
リーマン・ショックが起きると、この富裕層は「救済を」と政府から7000億ドルを支出させました。いまもぬくぬくと超高額の報酬を得ています。職を追われ人が続出しており、ローンを払えない庶民層は家を追い出され住むところもないのにです。
GMの倒産が示すようにアメリカは物づくりは不得意な国になってしまい、結局、ドル紙幣を刷り続けるほかありません。その結果もたらされるのは、否応なくハイパーインフレです。朝100円のパンは、夕方には200円。次の日は400円。第1次大戦後に敗戦国ドイツが実際に陥った物価の異常な高騰。
この状況が来年にも訪れるという見方が出てきました。すでに金やプラチナが高騰し始めています。中国も米国債ではなく、金の購入に切り替えつつあります。インフレ・ヘッジの動きが現実化しているのです。