第四章(6)
舎利子 色不異空 空不異色
日々、生きているのだ。
いろいろな事がある。
いろいろな苦しみがある。
何故苦しみがあるのか?
ブッちゃんが出家したキッカケだ。
人やケモノや妖怪の苦しみを観てきたのだ。
苦しみがある事を観てきたのだ。
「苦しみは実体がない」という表現もできる。
でも、それだけでは心に響かない。
苦しみを実感しているモノ達がいるのだ。
心経という濃縮した熟字では「色不異空」。
だが、ここは話し言葉だぜ。
そのままの訳では話し言葉にならない。
そのままでは心に響かない。
「生きているって、いろいろあるよなぁ」
「苦しい事も楽しい事もあるし、年もとるよなぁ」
「生まれてくるモノもいるし、病気になるモノもいる」
「川の形も変わるし、村だって変わる」
話し言葉の「色不異空」はこうだったろなぁ。
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。)