第四章(8)
舎利子 色不異空 空不異色
苦しいモノ達は真実を求めているのじゃない。
救い、を求めているのだ。
この世の真実など、どうでもいい。
そんなのにこだわるのは、出来の悪い坊さん達だ。
精神世界に触れて理性を失ったサトリマニア達だ。
ブッちゃんは、優しいから仏陀(目覚めた人)に変わった。
真実を求めての修行は失敗した。
だが、優しさに目覚めたから、仏陀になったのだ。
真実にこだわっていたら、仏陀にはなれなかった。
ゲンちゃん(玄奘)も同じだ。
優しいから(見えない)天竺まで行けた。
優しいから、解りやすく心経を書いた。
優しさが「救い」になる。
真実(を求めるの)は・・・趣味だ。
文字にすれば短く硬い。
だが、話すのは柔らかい。
アイマイな言葉になってもいい。
目的は「救い」なのだ。
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