水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「母のこと・98」

2011-10-31 18:59:41 | Weblog



休日は優雅にアチコチ出かけているわけじゃない。
貧窮生活で、時々夜アルバイトをしていた。
週に3日くらいだったけど。
近くの町工場で何かに貼り付けるメタルの加工だった。
寮仲間が交代で、幾人かずつで行ってたのだ。
今の言葉だと、ワークシェアだな。
門限というのもあったが、男寮で守るヤツはいない。

東京が珍しい田舎の育ちだ。
ある日、上野動物園に行った。
すると、隣に本で見た顔があった。
なだ いなだ氏だ。
フランス人の奥様とハーフの子供と。

文字中毒系の私は、節操なく本を読む。
高校三年生の時、北杜夫氏の「ドクトルマンボウ航海記」を読んだ。
ある意味、衝撃だった。
安保闘争で、生真面目な人生論の真っ最中だ。
ギラギラ、ギスギスしていた社会下だ。
こういう生き方があるのだ・・・
人生や社会から外れる系統に魅かれるキッカケかもしれない。

その北氏(斉藤茂吉の子であり、先日死去された)。
精神科医であり、医学博士でもある芥川賞作家だ。
その後輩の精神科医であり、やはり作家のなだ いなだ氏も好きだった。
その人が、隣にいたのだ。
東京は、有名人がいるんだなぁ・・・

        
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します)
コメント
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