水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

優性思想・1

2005-03-03 16:42:29 | Weblog
ワシは基本的には思想の違いで争いたくない。
対立から何も生まれないとは言わないが、
大したものは生まれない。
対立を融かしたのなら、大きなモノが生まれるだろう。
違いを気づきあったら、多くに笑顔が生まれるだろう。

糾弾するつもりもないが、気づいて欲しいとは思う。
社会常識化している「優性思想」の愚かさ。
国、民族、階級、地位、金、その他いろいろ。
区別を差別に応用してしまう愚かな思想。
最近は特にアブナイ傾向になっている。

ハンセン病患者に象徴される国の方針。
マスコミの意識。
国民の(優性・健常者)意識。
「優性」が目指す方向と思っている限り、
この国は優しくない。
優しさが無ければ、不幸な国だと思う。

強い、弱い、はある。
一つの才能や方向に優秀や劣等もある。
だが「強い」のが「弱い」よりいいわけじゃない。
「優秀」が「劣等」より価値があるわけじゃない。
多分、この言葉が理解できないのだと思う。

「勝ち組」「負け組」は趣味で選ぶ組だ。
組を選ばない生き方もある。
組を意識しない生き方もある。
何の疑問も持たずに「勝ち組」に価値があると信じるのか?
(ホームレスの一人と会社社長。
どちらに価値があるのか決められないだろ?)

多数の意見だから同調する。
強い意見だから賛同する。
「正しさ」を看板にしてモノ申す。
そんな心の貧しさに気づかない。
そこには少数意見、弱い意見に対する、
「労わり」も「思いやり」もない。
更に、本当の自分の意見も無いんだ。
大抵は受け売りの言葉しかない。

正しさを主張しない意見は声が小さいものだ。
小さな声を聞けない感性で、幸せは見つけられない。
いろいろなモノを認め合わずに、
みんなが嬉しい、愉しい、気持ちいい社会は出来っこない。
そんなこと、当たり前だろ?
威張って言える意見だけ取り上げる意識は、
苦しみの世界を創ってきた歴史がある。

人間の愚かさは108個あるという。
(108は無限という意味もある)
その中の一つとして、
(不幸な)歴史に学ばない愚かさが今でも抜けない。
多くの、大きな苦しみの歴史から何を学んだのだ?
「優性思想」は「苦しみの世界」を創ってきた歴史がある。


(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
コメント
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