今年の大晦日、最後の投稿となりました。この本、『Pot with the Hole(ポット ウィズ ザ ホール)穴のあいた桶(おけ)』はどんな存在にも意味があることを教えてくれます。
書名の「穴のあいた桶(おけ)」のお話から始まります。
山の上に住んでいる庭師は、谷底の川まで水を桶に汲み、家の庭の散水に使っていました。山へ登っている途中で、足を滑らせて、たった一つしかない桶に小さな穴をあけてしまいました。その穴のあいた桶に、他人の桶が「お前は役に立たない」と告げます。山への途中に半分ほどこぼれてしまうからです。穴のあいた桶は庭師に「私は悲しい」と嘆きます。しかし、庭師は穴のあいた桶にも存在意義があることを教えます。詳細は本書に譲ります。
誰しも他と比較することで劣等感をおぼえ、不幸せだと思います。しかし、この世に生まれてきた人もモノも、意味なく誕生したのではありません。たとえ、人が病気やけがを、モノが欠陥品となろうと、何の役にも立たない訳ではありません。一義的な視点から見るのではなく、もう一つの見地から考察すると意味ある存在になります。つまりは、「ここにいま」あることが有意義なことになるのです。
著者のプレム・ラワットさんはお父さんの後継者として、8歳の時から講演活動を行っています。普遍的なメッセージは全世界の人に届きます。
『Pot with the Hole(ポット ウィズ ザ ホール)穴のあいた桶(おけ)』(プレム・ラワット著、文屋、本体価格1,500円)
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