アバウトなつぶやき

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浴衣の疑問(とりあえず解消)

2005年07月15日 | しゅげい
 先日ここで「10才くらいの男児の着物は【子供用】か【男物の小さいの】か」と書いたら、着物に興味のある人が何人か調べてくれました。特に義妹のお母さまは和裁のお針子経験者とのことで、ありがたいアドバイザーを発見!分からない事あったら、また訊こうっと。
 ワタクシも結局、もう少し分かりやすい本を購入したわけで、その本にはワンポイントとして「つけひもと腰上げ」のことが書かれていました。

 こども用の着物には、着付けのし易いように縫い付けてある「つけひも」と、おはしょりをしなくても良いように(それが理由?サイズ直しがし易いように?)初めから腰の部分を縫い上げて段の部分を作る「腰上げ」があります。
 七五三からも分かるように、古来、こどもの成長の節目にあわせてお祝いをしてきました。特に昔は死亡率が高いので7歳までは神の子とされていました。
 7歳に女の子は「帯解き祝い(紐解き祝い)」というお祝いがあり、それを境に着物も本裁ちとなり、仕立て・着付けとも大人と同じになったのだそうです。
 前述の義妹のお母さまも「7歳なら大人と同じ仕立てで良い」と言ったとか。なるほど、男女の関係なく7歳以上になると仕立ては大人と同じになるというわけです。

 しかし、その本の説明の最後に「肩上げは13歳ではずします」とありました。
 普通、大人は「肩上げ」と言う肩をつまんだ部分はありません。また、袖についても男児の袖は「船底袖」のままになっていました。
 子供用サイズは140cmまで裁ち方が記載されているのですが、120cm(大体、6~7歳児=120cmサイズ)以上のサイズには腰上げ分を加味しないサイズが記載されているだけです。
?どういうこと?どう考えても140サイズは7歳より大きいはずなのに子供用扱い?
 そこでよく考えてみたのですが、ワタクシが「大人と子供は袖が違う」と思い込んでいただけで、きっと、大人と子供の基本的な違いは「つけひも」と「腰上げ」なのでしょう。
 袖については、機能性を重視して男児用は「船底袖」を採用し、肩上げについては「体が大きくなったらつまむのはやめましょうね」というような意味合いで書かれたのではないでしょうか。
(「袖」や「13歳」についての真偽をご存知の方、コメントをお願いします!)
 だって、現代で13歳と言えば中学生。昔にしても10~15歳には元服という男の子版成人式を迎える年頃なわけで、そんな体の大きな子なら肩幅もそれなりだろうから、肩をつまむ必要がないのも道理でしょう。
 
 結果:ワタクシは「つけひも」と「腰上げ」のない、「船底袖」の浴衣を作りたいと思います。
 (つまり、買った本に載ってるとおりの作り方)
 こんだけのことを決めるのに、結構 迷っちゃった~。でも、ナットク出来てちょっと満足。