アバウトなつぶやき

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愛知万博 瀬戸会場 

2005年05月24日 | しぜん
 このところ不調だったシロウタの体調が落ちついていたので、予定通りたま吉&息子も入れて万博の瀬戸会場へ行ってきました。
 次男は連れてきたけど、長男は学校。早めに切り上げて帰らなくてはいけません。

 愛・地球博はご存知のとおり会場が二つに分かれています。パビリオンの多い長久手会場には来場者が多いものの、瀬戸会場はほとんどの人が抜け道として使ってスルーしていくようです。
 瀬戸会場は、長久手会場に比べてとても小さな会場です。企業のパビリオンはなく、地元重視の出展でNPO団体主催の催しが目を引きます。華やかさは無いけれど、その分温かさが感じられる気がします。
 ワタクシとシロウタは何としても瀬戸会場で1日を過ごす予定でした。そう、目当ては海上(かいしょ)の森。(たま吉はワタクシらに引っ張ってこられた感じ…)
 マンモスも見たいし最先端の技術にも関心あるけど、やっぱりワタクシとシロウタが揃ったら自然の方に行かなきゃね。
 
 今回の万博はテーマが「自然の叡智」とあって、両会場で自然体感プログラムという「森や里山=自然」を体験できる遊びやツアーが実地されています。長久手会場は森の自然学校、瀬戸会場は里の自然学校です。
 森というと自然そのものが相手になりますが、里というと自然に人間の手が加えられた場所なわけです。どちらも素敵ですが、今回は里のほうを体験。(森の自然教室は、できれば長男と行きたいなぁ。)

 会場に入るまでの道程は一切、混雑なし。でも着いたのはすでに11時を過ぎていたので、とりあえず整理券をもらいに行きました。
 自然体感プログラムは、ひとつのイベントにひとりのインタープリターが付きます。定員は10名なので、希望のプログラムがある人は早めに予約したほうが良さそうです。
 我々は森を歩くのが目的なので、プログラムは内容より時間優先で選択しました。選んだのは「かんたん笹すだれ 沢の小径コース」。せせらぎのある小径を通り、奥の小屋(?)で昔の道具を使ってすだれを作ります。
 実は「であいの木」という木を感じるプログラムに参加したかったのですが、そちらは残念ながら定員オーバーでした。ちぇっ。
 さて、その小径。ちょっとぬかるんでいたりして、万博によって手を入れられたのは最小限であることが分かります。
 同じ東海地方なのでうちの辺りと特に植生が違うというわけではなく、目新しさがあるわけではないのですが、こういう場所を体感できるプログラムが用意されていることに感動を覚えました。

 ほとんどの人が華やかなパビリオンに目を奪われているけれど、この里山を残すためにどれだけ地元の人が苦労したことか。
 会場建設にあたり、伐採されそうになったこの森(里山)。けれど、この場所を大切に思う人たちの努力があってこの場所は残されたわけです。人間と自然が共存している場所を目の当たりにすることで、こういった場所が大切なことを忘れずにいてもらいたい…。そんな思いが現実になったのが「里の自然学校」だと思うのです。
(※この森は、瀬戸の焼物に使う粘土が採取されていた場所な為、一時期ハゲ山になっていたそうです。それが、この地に住む人の努力で生き返った森であるとのこと。人の手が入っている、という点でまさしく「里山」なわけですね。)

 すだれに関しては、作り方を体感することがメインなのでお持ち帰りするわけではありません。参加者が少しずつ手を入れたものが、夏までに出来上がるといいなぁ、という程度のもの。それでも参加者10人が森の中で和気あいあいと楽しめるというのは、なかなか良かったと思います。

 そうそう、インタープリターに造コン時代の同僚がいるはずだと思い、担当のおねーさんに尋ねてみたら、なんと里の自然教室のディレクターをやってました。げげっ、エライさんじゃない!
 久しぶりに会ったら、全然変わってなかった。っつーか、忙しい割には穏やかになってました。やっぱりこーゆー仕事が肌に合ってるんだねぇ、と感心。
 しかし「この位の森の説明なら、アタシでもインタープリターできると思った!」と言ったら「そうかも知れんが、あんたみたいにおしゃべりはダメ(失格)だぞ」と斬られました。ズバッ。
 Tさん。忙しいだろうけど、やりがいあるでしょ♪がんばってね!