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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

八重の桜~第七話「将軍の首」

2013-02-17 | テレビ番組

Somegoroimg01 第六話「会津の決意」はこちら

前回の視聴率はなんとなんと15.3%へと急降下。単純計算だと6人に1人が見るのをやめたことになる。理由はいろいろと

・いくらなんでもヒロインがなにもしていない

・裏番組が強すぎた……フィギュアスケートと大河のファンはかぶっているような気がします。わたしはまったく興味はありませんが。

・そろそろ視聴率洗面器パターンの縁に来た

ま、いろいろとあるんでしょうね。さて今回は挑発的なタイトル。実際は足利三代の木像の首がさらされ、その下手人が会津藩士によるものだったことによる。自分の想像をはるかに超えた尊皇攘夷の宗教的熱狂に驚いた松平容保が、浪士への融和路線を捨てるきっかけになった故事……もちろんわたしは全然知りませんでした。

容保自身と会津藩士たちも、孝明天皇から自分の衣を下賜されたことに感動しているので、熱狂VS熱狂という、いまもいたるところで行われている対立の構図がここに確立。ふう。

女性視聴者が大好きな斎藤工が演じる神保修理の妻役は芦名星。酒田でロケされた「SILK」のあの人。八重たちと上洛前にピクニックに行き、途中の神社で“鳥居の上に石をのせられたら願いが叶う”験担ぎを。しかし、彼女の石は上まで届かない。

これ、「ディア・ハンター」で、“花嫁が一滴もこぼさずにワインを飲めたら幸せになれる”はずなのに、純白のウェディングドレスに赤いワインがこぼれるパターンの踏襲でしょう。この夫婦には苛烈な未来が待っている。

で、八重の幼なじみとして剛力彩芽が登場。んもういたるところに彼女は出てくる。わたしはどうしてもこの人がダメ。

「かわいいじゃない?」

と妻は言うが、なにしろ出会いが悪かった。あの「プロメテウス」の吹替です。いったいなにを考えてノオミ・ラパスの吹替に彼女を起用したのだろう。やれやれ。

孝明天皇役は市川染五郎。歌舞伎界は近ごろ良くも悪しくも揺れ動いているけれど、どう考えてもあの業界の未来は彼にかかっている。女癖が悪いぐらいがなんですか。

ということで視聴率は17%近辺ということにしておきましょう。まさかまたフィギュアはやってないでしょう?

第八話「ままならぬ思い」につづく

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マイベスト2012~日本映画篇

2013-02-16 | 邦画

Kazokunokuniimg01 外国映画篇はこちら

さあ今回は日本映画篇。キネマ旬報の順位はこうなっている。

1.「かぞくのくに」(ヤン・ヨンヒ)

2.「桐島、部活やめるってよ」(吉田大八)

3.「アウトレイジ ビヨンド」(北野武)

4.「終の信託」(周防正行)

5.「苦役列車」(山下敦弘)

6.「わが母の記」(原田眞人)

7.「ふがいない僕は空を見た」(タナダユキ)

8.「鍵泥棒のメソッド」(内田けんじ)

9.「希望の国」(園子温)

10.「夢売るふたり」(西川美和)

うわあ、4、8、10の三本しか見ていません。特にくやしいのは、港座上映会にやってきてくれたお客さんが

「いま鶴岡まちキネでやってる『かぞくのくに』だったかな。あれはすばらしいよ。観るべきだ」

とせっかく教えてくれていたのに、雪を理由にギブアップ。根性なし。

その「かぞくのくに」で主演女優賞、「愛と誠」で助演女優賞をダブル受賞した安藤サクラ。2012年とは、要するに彼女の年だったのだろう。前は、江口のりこと区別つきにくいなーとか思っていたけど、わたしもサイタマノラッパーなどでノックアウトをくらったのでした。

えーと彼女はいま何に出演してるのかな?ほう、NHKの「書店員ミチルの身の上話」か………………え、書店員の話で「身の上話」ってタイトルなの?まさか、まさか佐藤正午は関係ないよね………………どわああああ。あの傑作小説のドラマ化だったのかっ。見逃していていちばんくやしいのはこれかも。

次回は極私的ベスト

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マイベスト2012~外国映画篇

2013-02-15 | 洋画

Tky201202090474 国内興行収入篇はこちら

さて、興行はともかく映画の質的に、2012年はどんな年だったのだろう。
例によってキネマ旬報のベストを紹介すると

◇外国映画

1.「ニーチェの馬」(タル・ベーラ)

2.「別離」(アスガー・ファルハディ)

3.「ヒューゴの不思議な発明」(マーティン・スコセッシ)

4.「ル・アーヴルの靴みがき」(アキ・カウリスマキ)

5.「ミッドナイト・イン・パリ」(ウディ・アレン)

6.「アルゴ」(ベン・アフレック)

7.「戦火の馬」(スティーブン・スピルバーグ)

8.「ドライヴ」(ニコラス・ウィンディング・レフン)

9.「J.エドガー」(クリント・イーストウッド)

10.「裏切りのサーカス」(トーマス・アルフレッドソン)

……ハンガリー、イラン、フィンランドの作品が上位に来るかと思えばハリウッドの3D大作もランクイン。

大ベテラン(イーストウッド)と新鋭(ベン・アフレック)の俳優監督の手腕が光った年でもあった。要するに豊作ってことかな。

でも、その豊作の年なのにわたしが観たのは3、7、8、10の4本だけ。特に、アルゴを見逃してるのは痛いなあ。今からでもどっかでやってくれないかしら。

実はあとで特集するわたしのベストは「裏切りのサーカス」なんで、上映してくれた鶴岡まちなかキネマには感謝感謝。ついでにアルゴもお願いします。

それにね、おそらく来年のベストを争うであろう「ゼロ・ダーク・サーティ」を、庄内ではどこもやってくれないってのはどういうこと?あ、4月にイオンシネマがやるのか。ホッ。

次回は日本映画篇

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日本の警察~その57「マークスの山」(WOWOW)

2013-02-14 | 日本の警察

Marksimg01 その56「64(ロクヨン)」はこちら

髙村薫の原作(直木賞受賞)は、自身が言うように狭義のミステリではなく、犯罪小説とくくるべき作品なのかもしれない。

あるつらい経験をした少年(マークス)が、そのトラウマのためにM、A、R、K、Sの頭文字をもつ社会的成功者たちに復讐し、次々に破滅に追いこんでいく。そのマークスを追いかける、というより彼らしく真の意味でマークスと対峙するのが合田雄一郎刑事。「マークスの山」は、彼のデビュー作でもある。

当初は「あいだ」なのか「あいた」なのか「ごうだ」なのかともめていた名探偵は、何度も映像化されたこともあってか、「ごうだ」の名が広く周知されることになった。

合田が登場する主な映像作品は、野口五郎が意外な好演を見せたNHK「照柿」(合田は三浦友和)、グリコ森永事件をモデルにしたように見せて、背後に差別問題を描いた日活「レディ・ジョーカー」(合田はなんと徳重聡。やれやれ)などだが、代表作はやはり松竹で崔洋一監督が撮った「マークスの山」だろう。

背広姿なのに白いスニーカーを履くこだわり男である合田を演じたのは中井貴一。マークスは萩原聖人でした。長大な原作をうまく刈り込んであるんだけどいちばん印象に残ったのはマークスの保護者的愛人を演じた名取裕子のヘアヌードでした

で、WOWOW版。合田を演じたのは三浦友和や中井貴一と同様にどこか無色なイメージのある上川隆也。彼をはじめとして、実はミスキャストの嵐。でも、でもでもマークスを演じた高良健吾の素晴らしさがすべてを補ってあまりある!

戸田菜穂に甘える子どもっぽさと、邪気なく殺人をくりかえす残酷さの共存。いま、彼以上にそんな天使(悪魔でもある)をうまく演ずることができる役者は絶対にいないと確言できます。

彼が本当の天使に昇華するラストだけでも一見の価値はあります。さあ、最新作「冷血」を映画化するとしたら、合田は誰が演じてくれるんだろう。

その58「冷血」につづく

Korakengoimg01

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日本の警察~その56「64(ロクヨン)」 横山秀夫著 文藝春秋

2013-02-13 | 日本の警察

9784163818405 その55「第三の時効」はこちら

かつて数多く設置されていた公衆電話。学校にもほぼ例外なく(色はそれぞれ違うとはいえ)置かれていた。

でも携帯電話が普及する以前から、たしか電電公社が民営化されたあたりから次々に撤去されていった。採算がとれないのをいつまでも置いておくほど民間会社は甘くないぜ、と。

撤去要請に学校は困惑。数は少なくとも「迎えにきてー」コールの需要は確実にあるわけだから。しかたなく職員室の電話を開放したところもあったときく。笑えたのは、撤去させないためにわざわざ仕事の電話をオモテの公衆電話でさせていた会社(学校じゃなくって)もあったっけ。

噂の「64(ロクヨン)」ようやく手に入りました。ほぼすべてのミステリランキングでベストワン。とてつもなく暗いオープニングなので、ここからどうするのかと心配していたら……なるほど、そうきたか。

でもこれは確かにみごとな警察小説だし、マスコミ論でもある。しかしミステリとしては………………そうだったのかっ!作品の長さそのものもトリックになっていたわけだ。

このトリックを成立させるために、昭和64年(わずか7日間しか存在しない。卒業証書の印刷に間に合ってよかった。すいません不敬で。ちなみに大正15年は12月25日まで存在した)の事件発生はゆずれなかったってことかな。強引さはさすが横山流ですかね。匂いとしては「クライマーズ・ハイ」に近いのでお好きな方はぜひ。

警察小説史上、初めてであろう広報官が主役。警察はなぜ報道機関に情報を渡すのかの正解がここにある。正確に報道されなければ、世間は警察に協力しようとも思わないわけだ。

かつて月刊横山秀夫とまで揶揄された量産体制が一気に終息し、長い沈黙に入ったのを不思議に思っていたけれど、体調を崩していたとは。そしてその沈黙からの復活がこの作品とはさすがではある。おみごと。

おい、最初に長々と公衆電話について語ったのはなんでなんだって?その情報を渡したらきっと怒られるー!

その57「マークスの山」につづく

64(ロクヨン) 64(ロクヨン)
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2012-10-26
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マイベスト2012~日本興行収入篇

2013-02-12 | 映画

2_19003_high 北米興行収入篇はこちら

さて、それでは日本における2012年の興行はどうなっていたか。結果は以下のとおり(単位は億円)。

1  71.6 BRAVE HEARTS 海猿 (東宝)

2  68.1 ONE PIECE FILM Z -ワンピース フィルム ゼット(東映) 

3  59.2 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 (東宝)

4  58.1 テルマエ・ロマエ (東宝)

5  53.9 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q (ティ・ジョイ)

6  40.9 おおかみこどもの雨と雪 (東宝)

7  40.7 バイオハザードV リトリビューション (SPE)

8  39.5 レ・ミゼラブル (東宝東和)

9  35.6 映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー(東宝)

10  35.3 アベンジャーズ (ディズニー)

……リンクの貼り方でおわかりのように、わたしこのなかで4本しか見てません。
それはともかく、バイオハザードが洋画トップとはSONYもびっくりだろう。にしても、定番以外に意外なヒット作が多かったのはいいことだと思う。おまけ効果絶大だったワンピースと、社会現象に(いまさら)なっているエヴァの大ヒットには興行関係者も驚愕。

初日のヒットに「こりゃ20億はいくかも!」と東宝関係者を狂喜させた「テルマエ・ロマエ」がまさかの60億。客商売はやめられまへんな。ジブリの次に東宝アニメの軸になることが確定した細田守の「おおかみこども」のランクインもうれしい。

しかし東宝の寡占状態はなおもつづいている。興行収入総額2000億円のうち、700億円以上が東宝のもの。つまり一社で1/3を占めている現況が健康であるはずがない。今年も東宝の企画は盤石だし(「永遠の0」がヤマトにならないことを願う)、宮崎駿の公開年でもあるのでなおもこの寡占はつづきそう。

といいつつ、わたしが去年いちばん驚いた映画関係のニュースはこれだったんですけどね。

「イオンがワーナー・マイカルを完全子会社化」

これにはほんとに驚いた。ワーナーが映画館事業から撤退を始めているのも初耳だし(だって日本におけるシネコンはワーナー・マイカルが嚆矢だったのに!)、イオンがそれほど興行に積極的だとも知らなかったのだ。さーてこれからどうなるものだか。

名称の問題はもちろん、米沢には日本でいちばん席数の少ないワーナー・マイカルがあるんだけど、まさかそこまでファミリーピクチャーだけでいくことがありませんように……

次回は洋画篇

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マイベスト2012~北米興行収入篇

2013-02-11 | 映画

2012domesticgrosses 「高校入試」篇はこちら

表は2012年の北米興行収入。なんと史上最高の売り上げだったのである。3Dがどうしたとか、さまざまな要因が言われているけれど、つまりはアメコミヒーローの年だったのだ。

アイアンマンがいて、バットマンがいて、スパイダーマンまで。だいたい「アベンジャーズ」の気が遠くなるほどのヒットは、日本にいては理解できない出来事でしょう?ラストのダイナーのシーンだけは爆笑させていただきましたが。

同様に、日本ではまったく受けなかったトワイライトシリーズやハンガーゲームがあるから史上最高にまで達したのだろう。でも、だからこそ日本では厳しい商売がつづいている。とにかく洋画に客が入らないのだ(邦洋比65.7%:34.3%)

それはこれからもしばらく続く。めずらしく日米ともにドル箱だったハリー・ポッターが終了し、日本ではうけなかったけれどもバットマンも飛び去った。スーパーマンの新作がやってくるとはいえ、彼はアメリカンウェイしか守護してはくれない。

「テッド」のように絶対に日本ではヒットしないといわれていた作品に人が集まっているのはいいとして、はたして洋画の復調はいつのことになるのかなあ……。

次回は国内興行収入篇

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八重の桜~第六話「会津の決意」

2013-02-10 | テレビ番組

Akiyoshikumikoimg01 「松陰の遺言」はこちら

前回の視聴率は18.1%。もう当たったとかそれ以前に微動だにしない。これはむしろ“下がらない”ことのほうに特徴はあるかも。大河ドラマは洗面器のような視聴率曲線を描くことが多いので。

さて今回は、会津藩が京都守護職を受けいれるまでの経緯を。

わたしは日本史に暗いものだから、会津藩は幕府の命を狂喜して受けたものだと思っていました。長州が宗教的熱狂で倒幕に走ったように。

しかし八重の兄が言うように、二百里も離れた京に出兵することは、藩を疲弊させることは必定。それ以上に、いまから考えれば薩摩や長州に憎まれ、会津を明治以降の不遇に追いやった契機だったわけだ。

松平容保が無茶に走った背景に、自分が養子であり、一種のコピーであるコンプレックスはなかっただろうか。同様の境遇だった義姉(稲森いずみは痩せましたねえ!)に、心の底で嫉妬していた正室の死は悲しい。

福島枠で秋吉久美子がいよいよ。長女(市川実日子)から乳児までの母親として、そして薙刀の名人として登場。得体の知れない、妙に艶めかしい感じが本領発揮。長女の性格がガチガチなのはその反動?

八重は今回もなにもしていない。むしろ政治の激動期に、なにもできないでいる歯がゆさが伝わる。こういう動きの少ない前半だから、タイトルバックに彼女を大きくフューチャーしたのかな。あれは新機軸。

草笛光子のナレーションはおみごと。わたし、女性版鈴木瑞穂ではないかと思っております。酒田のある飲み屋にやってきたときに会いたかったなあ。

ナレーションは、ドラマにとってターボのようなもので、否応なしに盛り上げてくれる。三谷幸喜は「新選組!」でそこを嫌ったのだろう。実人生にナレーションは誰もつぶやいてくれないし。でも、やはり大河ドラマの味は、神のような上から目線にもあるんじゃないかな。

ということで今回の視聴率は……誰だって18%前後だと読みますわな。それにしても貫地谷しほりはこれからどう八重の人生にからんでくるんだろう………………ええええっ、そういうことだったのかっ。

第七話「将軍の首」につづく

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「アウトロー」 Jack Reacher (2012 パラマウント)

2013-02-09 | 洋画

Jackreacherposter1 ピッツバーグ。白昼堂々、駐車ビルからスナイパーが公園にいる市民を射殺する。6発消費し、5人が死ぬ。ただひとつ人体に当たっていない弾丸と、駐車料金を支払ったコインの指紋から犯人はただちに特定され、イラク戦争時に同様の事件を起こしていたことから緊急逮捕される。しかしその“犯人”が要求したのは「ジャック・リーチャーを呼べ」という不可思議なものだった……

軍の秘密捜査官だった過去を持つジャック・リーチャー(ちょっとネタバレになりますが、日本だと土井正三とか篠塚利夫という名前に該当します)を演じるのはもちろんトム・クルーズ。

携帯電話を使わず、免許証もクレジットカードも持たない住所不定のホームレス、じゃなくてアウトローという設定なので、じゃあどうやって彼を呼ぶのかと検事局が困り果てたところへいきなり乗りこんでくるオープニングと、その経歴をいかして事件の謎をバシバシ解いていく過程がいい感じ。

なぜ逆光で、薬莢の処理が必要な場所から狙撃したのか、なぜ無差別殺人まで行った人間が駐車料金を律儀に払ったのか(駐車禁止のポストはなぎ倒しているのに)……おー、名探偵登場です。

この名探偵は、鉄鋼の町にふさわしいカマロをチンピラからぶんどってカーチェイスを始めるなど、肉体派でもあり、映画向き(笑)。イーサン・ハント以外に当たり役がもうひとつ必要だとトムは計算したのだろう。あいかわらず勤勉で強欲なハリウッド人である。もっとも、北米ではいまひとつ集客できなかったあたりもトムらしい。

でも日本ではうけている。いつもいつもトムにこれだけ貢献しているのだから親日家にもなるだろう。よく考えたら(文句たれながらも)いつもいつもわたしもトムの映画観てます。

なぜ黒幕はそこまでして“あること”がしたかったのかが判然としないし、ジャック・リーチャーの正義感がどこからくるのかの説明もまだだ。ロバート・デュバルとの共闘の背景もいまひとつ。だからおよそ上等の出来とはいいかねるけれども、なんか愛すべき作品なのでした。

それは多分に、ごひいきロザムンド・パイクの桃のような魅力に悩殺されたこともあるかな。監督は彼女をどれだけ魅力的に撮るかに執心したみたい。ふつう、人質にされて銃を向けられているときに、あんな微妙な脚の組み方はしませんよ(笑)。

Rosamundpikeimg02

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ほりぃ散歩Vol.04~ロケ現場

2013-02-08 | まち歩き

Ncm_0233 Vol.3「大魔神現る」はこちら

昨日はクミアイの会議が夜にあるので、おーしそれまでにラーメンを食べてやれと「癒庵」へ。おっとぉ、こんな時間帯(5:30PM)でもけっこうクルマ駐まってるな。

駐車場にゴルフを入れるオレを、女性従業員たちがやけに注目している。あ、酒田でもついにオレの時代が来たかとまたちょっと誤解。

扉を開けると

「あの……いま撮影中なんですけどよろしいですか?」

はい?

おー、なかは照明が光り輝き、スタッフでいっぱい。

「カウンターになっちゃうんですけど」

けっこうですけっこうです。こんな現場をオレが逃すものか。そんな次第で客はわたしひとりでした。

つけ麺メインの店だけど、がっつりあったかいものが食べたかったので辛味噌ラーメン

おお、おいしいじゃんこれも、とひとり盛り上がっているというのに、後ろの席のレポーターは

「このつけ麺はおいしいですねえ」

と連呼。うるさいわよ(笑)

「まあ、酒田から発信するつけ麺ということで……」

と店主は静かに答えている。

撮影が終わったのか、スタッフが店員に

「すみませんでした。BGMもうOKです」

そうか、無音だったからレポーターの話がよく聞こえたわけだ。

お勘定をするとき、「オンエアはいつ?」と質問。

女性店員は小声で

「来月の……5日か12日だそうです」

「局は?」

「YTS(山形テレビ=テレビ朝日系)です」

おーし、チェックしちゃおう。

Vol.05「水道橋から神保町を歩く」につづく

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