前回の視聴率は18.2%。連続テレビ小説「純と愛」にわずかにおよばなかった。わたしはあのドラマを土曜の朝だけ拝見しているけれど(父親に朝のチャンネル選択権……死語?があるから)、失礼な言い方になるが、あれは一種の拷問に近い。
客の前でスタッフが怒鳴り合いをするホテルになんて誰も泊まりたいはずがない、という理屈はともかく、きのうは特にすごかった。キャストが全員絶叫芝居に終始。妻もわたしも父親に気づかれないようにうつむいてため息をついた。
さて、気を取り直して「八重の桜」
職場の先輩は
「子役のときは面白かったわー。でも綾瀬さんが出てからは普通。」
そういう人もいます(笑)。“出来た嫁”の不幸を描いた前半を、女性視聴者はどう見ただろう。にしても、風吹ジュンがおばあさんになろうかという役で出演するドラマを見ているなんて、若い頃は想像もしていなかったな。
歴史的には、吉田松陰の刑死、桜田門外の変と血なまぐさい回。維新の精神的支柱となった松陰は、「花神」のとき(「世に棲む日日」も原作)の篠田三郎が思い出される。
「吉田松陰って、今で言えばどんな人?」
「うーん、オサマ(以下自粛)かなあ」
あいかわらず不穏当な夫婦。
とにかくこのドラマは美男のオンパレード。小栗旬、榎木孝明が今回でお役御免。代わりに仮面ライダー組から村上弘明が補充されます。贅沢。
福島枠では佐藤B作が家臣役で。居酒屋で会ったことがあるんだけど、気さくでとてもいい人でした。別のときに会った奥さんのあめくみちこさんも、舞台の撤収で誰よりも率先して働いてた。お幸せに。
八重は今回もなにもしていない。妹であり、小姑であることにまだ甘んじている。文字どおり雌伏のとき。
視聴率は次回も18%あたりで推移するだろうか。なんか、あまりに安定しているので予想する甲斐がないかも。
第六話「会津の決意」につづく。