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YouTube: Merry Christmas Mr. Lawrence trailer
2012年12月号~「皇后によろしく」はこちら。
「お前は卑怯だ!」
坂本龍一が弔辞で明かした大島渚のエピソードは興味深かった。「戦場のメリークリスマス」へのオファーが「俳優としてでてください」だったので、「音楽もやらせてくれたら」と坂本は快諾。キャスティングのセンスはすごい。そして、同じ映画で抜擢されたビートたけしが監督としてその後活躍しているのに、坂本が映画監督に進出しないことが大島は不満だったらしく、この発言につながっている。知らなかったなあ。
もっとも、プロデューサーの原正人によれば、「戦場のメリークリスマス」において最初にオファーされたのは
ビートたけし → 緒形拳
坂本龍一 → 滝田栄
デビッド・ボウイ → ロバート・レッドフォード
だったらしい。これはこれですごい。でも滝田とレッドフォードであの“味”は出たろうか。
「世界でこのような対応をしている国はない」
前号で選挙運動へのネット活用を推進した安倍総理が、今度はぶら下がり取材を否定している。今回もまことにまっとうな話で、政治家の隙をついて本音を引き出すやり方が取材だと通用してきた方がおかしい。たとえ総理の側が失言をおそれてのことだとしても、きちんと対峙して話を引き出すことこそ取材力がためされる場ではないか。大賛成である。
にしても、再登板に向けて現総理はかなり周到に準備をすすめてきたのが歴然。侮れない。
2013年2月号~「陽気な船長さん。」につづく。