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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2017年9月号PART1 首相の器

2017-10-01 | 国際・政治

 

2017年8月号「日本銀行」はこちら

「私は今の国会が変わらない限り、都政でしっかり頑張る」

衆院が解散したとき、わずか数日でこんな状態になると誰が予測しただろう。民進党の代表にあの前原が就き、やれやれ先行きは暗いと思ったのは先月の初め。そこから怒濤の展開。

希望の党にはいろいろと言いたいことがある。反安倍の受け皿になることと脱原発を主張していることはいいとしても

・中山恭子や維新と組むなど、へたをすると自民党以上に極右な党になるのではないか

・改憲勢力であることは歴然なので、意地でも現首相が持ち出す憲法改正に賛成するのではないか

・与野党が拮抗した場合、連立を組むことに迷いもしないのではないか

・発言に見られるように、小池百合子は国政に進出する気満々。というか首相になる気満々。世論の反対を押し切って都知事の仕事をないがしろにするのではないか

……先日のフジのニュースに出演した都知事は、伊藤アナの

「国政政党の代表になった。これは都政軽視ではないかと、こういう声にどう思いますか」

という当然の質問に

「どうしてですか? ちょっと論理的に説明してください」と切れ、さらに

「『全身全霊で都政に向かう』という言葉を裏切られたという声もあると思う」

との質問に

「あなたも裏切られましたか?」と激高。

「『もう私が引っ張ります、代表です、結党宣言します』となったので、これまでの発言と少し矛盾してないかなと」

伊藤アナ、やるなあ。彼女はこう返した。

「全然矛盾してないと思います。以上です」

どう見ても宰相の器ではない。希望の党に移る連中よりも残留や無所属で出馬する政治家のほうが腹がすわっているように見えるし、自民党の勝利はかんべんしてほしい。悩ましい選挙になりそうだ。

本日の一冊は町田康の「ギケイキ」。小説ってこんなに自由でいいのかっ!傑作。

PART2「ワン・トリック・ポニー」につづく

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おんな城主直虎 第39回 虎松の野望

2017-10-01 | 大河ドラマ

第38回「井伊と共に去りぬ」はこちら

前回の視聴率は11.7%と低めに推移。

残り三ヶ月。通常のドラマのワンクールを最終章と名づけてリスタート。今回のお話をざっくりまとめると、才気走る虎松(のちの井伊直政)は、怖いものなしに井伊家の再興を自分の手で成し遂げようと松下の名を捨てる。しかし家康内閣はその老獪さで少年の鼻っ柱を折り、直政の草履番からの大出世物語が始まる……

おそらく視聴者の7割ぐらいがこう考えたと思う。

最初っから井伊直政を主役にすえた方が面白かったんじゃね?と。

まあ、それを言ってしまうと身も蓋もないわけで、すっかりひいた芝居を始めた柴咲コウや山口紗弥加の渋さを味わうことにしましょうか。

キャストの入れ替えはかなり吟味してあって、高瀬役の高橋ひかるから朝倉あさ(「かぐや姫の物語」の、あの声の持ち主だ)へのシフトは、最初っから計算していたのかと思うぐらいのそっくりぶり。変更する意味あったのかと思うぐらい(笑)。三浦春馬と菅田将暉の血の継承も無理はない。井ノ脇海の起用は、「ひよっこ」ファンを取り込む算段かな(わたし、この朝ドラは「あまちゃん」「ちゅらさん」と並ぶ名作だと思います)。

森下脚本は世代交代を主役の柴咲コウのクチから言わせているけれど、どうもそう素直にはいかないんでしょう。今回のタイトルに使われた某ゲームの主役、織田信長が登場し、すべてのキャラを翻弄することになるので。

にしても家康が虎松に与えた名前「万千代」は趣深い。井伊家が万年も続くように……徳川家と井伊家が、ともに明治維新まで続いたことを考えると、ネーミングはつくづくとだいじですね。もっとも、このドラマでは鶴も亀も……

今回の視聴率は、菅田将暉がまだお茶の間に浸透していないとふんでひきつづき11%台かと。

第40回「天正の草履番」につづく

コメント (4)
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